今こそ再考する

沢山のお客様のサポートをさせて頂く中で、勿体ないと思う瞬間もある。

建物のフォルムが良いのに、そのフォルムとサイディングのカラーや張り分け範囲が上手く行ってないとき。建物の雰囲気、カラーリングは最高なのに外構がイマイチというとき。まー色々です。でもチョット気を使いながら作ることで、地域に認識されるブランドへ繋がったり、完売までのスピードが段違いで早くなったりと。変に作り込む必要は無くて、本当にキレイに仕上げるという事はどういうことか?何をすればキレイで美しい不動産商品が作れるのか?高級素材でも何でもない、普通のサイディングでも十分出来る。外構の照明を明るすぎというほど付けなくても夜の雰囲気は十分作れる。宅配ボックスを付けなくても誰も気にしない。むしろ後付けで宅配ボックスなんて自分で付けれる。とにかく細部に拘るという事が間違った方向へ行ってたりする。決まりごとなんだとは思うけれど、今こそ再考することで利益をアップさせたり、GD賞を狙ってみたり、地域ブランドを強化したり、欲しいと思えるほどの美しい商品を作ってみたり。

今こそなんだと思う。

ところで、先日こんな記事を見ました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b94d8640c17a7232c293395b6028f29bc4252eeb

以前も書いた記憶があるんですが・・・

家電を買うとき、車を買うとき、家を買うとき・・・それぞれ何を基準に購入判断をするのか?という記事。

このネットニュースを見て思い出しました。

車を購入するとき、色に拘る?車は色で選ぶ人なんて居ないんだと思う。与条件(家族や駐車場、価格)から限られた車種が選ばれ、その時点でフォルムや外観の好みの選別が終了し、あとは「色」を選ぶか「グレード」を選ぶか?ぐらいなもんです。

色がこの色好きだから、この車!ってなりませんよね。

色は時代や社会情勢などによって、好みや流行が変わってくる。家も同じで時代や社会情勢、経済情勢などによってフォルムや色味も売れ筋があると思う。

ようするに、昔の張り分けとか組み合わせとかではなくて、もっと雰囲気を上げる組み合わせや色味を使うというところ。

車の色でさえ、時代背景によって様変わりしている中、建物はずっと同じである。やっぱり色々あるほうが楽しい。チンドン屋みたいな家はどうかと思うけども、街並みで美しさを感じる雰囲気って大切なんだと思う。

 

今こそ、いろいろ再考し、チャンスに変えていく瞬間なんだと。

 


コンセプト

集合住宅の仕事について参考資料を作る事があったので、引用。

集合住宅において間取りや空間構成、外観、ランドスケープはどれが欠けても魅力的な企画は出来ません。

なぜ?この雰囲気やコンセプトにしたのか?

コンセプトワークは分かりやすさや明確さ、営業トークの一つや購入者の決め手の一言になる事が多いため企画において後付けではなく納得できる親しみのあるコンセプトが重要といえます。

この言葉から導かれた建物や植物などから生まれる魅力は、広告にも反映しやすく現物との関連性も体感・実感することが出来ることから、一貫した企画コンセプトは魅力的な空間を作るためには、必要不可欠となっています。

ちょっと分かりやすくイメージしたものですが、実際にこのようなものからコンセプトワークして、間取りや細部のデザインを決めていくフックになります。迷った時に何に頼るか?どこに立ち返るか?それがコンセプトであり、大切なキーになってきます。

 


山再生プロジェクト2

先日の山再生プロジェクトの反響が凄かったので・・・。

定点では無いですが、時系列で。

 

初めて現地へ行ったとき。

 

先ずは草刈と荒造成

 

奥の建物建設中

 

全棟完成

 

外構工事中

 

植栽工事完了

土地形状はいびつな形をしていますが、所有区分はシッカリ分けられていながらも一体感を。軽快な山道(階段)を駆け上がるとリビングから繋がる眺望が良い。普通なんですが、普通じゃない価値。風景の価値って、その場の特徴であり、他には無い空間でもあるのでそれを活かすのが良い。ただそれだけなんですが・・・。

立地を活かす、デッドスペースを活かす、風景を価値に変換する工夫を建物と外構で作りこむわけですが、それだけでは成立しなくてそこでどうやって何をさせるのか?意外と非日常的なことを勧めたりする場合が多いんですが、逆ですよね。日常にどうやってこの風景を活かしていくか?どこでこの風景をシーンとして家族と共有するか?それが出来る間取りであり外構でないと、みんながテラスでBBQなんてしませんし。恐らくそんなシーンを想定したような空間って、実際そんな風に使われて無くて残念なことになりがち。シーンは実体験してる人しか再現性が無いと思っています。単純で分かりやすくて、伝わるコンセプトからの顕在化。これが一番と考えます。


コロナ禍の住宅とは

ちょっと前にもブログ記事にしたのですが、コロナが収まらない今住宅事情はどうなっていくのか?という話。設定として、いわゆる事務系とか室内で済む仕事のようですが、そもそもその大前提として自宅に仕事スペースとして、わざわざ作るのか?不動産事業主として、広くないリビングの片隅にワーキングルームを設定すると、どうなの?という事はあると思います。

たまたまこんな記事見つけました。

※出典元や掲載元は画像参照してください。

 

どうでしょう・・・。

浸透するのでしょうか??在宅勤務とかSOHO的な空間とか。

個人的には特徴的な住宅群があるのは試みとしては良い気がします。

SOHO住宅群とか。

またスゲー特徴的なコンセプト住宅をやってみたいもんです・・・。

 

 

 


いよいよ大詰め。

グッドデザイン賞2020の二次審査がいよいよ来週8/17(月)から始まります。

1次審査の結果から約1か月ほどしか準備期間も無くてドタバタでした。特に今年は長い梅雨の大雨で現地で写真撮影がし難い状況が続き、資料収集自体もギリギリになってしまいました。

必要な資料はA1パネル×1枚とA3サイズの補足資料10ページだけ。

これだけで全てが伝わり、一瞬の判断で結果が決まっていくのがGD賞。

数千点をたった数日間で審査する必要があるので、実際のところユックリ、ジックリ資料を確認できるのは一握りの案件だけだと思います。その一瞬のインパクトとデザインの可能性をどれだけA1サイズのパネルに分かりやすく乗せるのか?見やすくするのか?が焦点。

過去のパネルを印刷してみて、フォントや並び等を色々試案し、シンプルで分かりやすいパネルを作成。

いよいよ来週。結果は9月。

どうなる事でしょうか・・・。


夜景を撮る。

大階段のある街の夜景を撮影。アプローチの殆どは階段なので、光が目に入らないように基本は光源にカバーしたり、傘を付けて路面への照射に配慮しています。また、光源を出来る限り小さく、規則性を無くすようにすることで接道側から見上げた時の雰囲気と光害を抑えるように考えています。建物はそれぞれ間取りを敷地形状に合わせて工夫していて、何と言ってもリビングやテラスから視界を邪魔することなく街の夜景を一望できるのが良いです。参考までに・・・。


オンラインサロン

オンラインサロンっていうと、なんだか怪しいコンサルみたいだけど。

この状況でも企業活動は続けていかないといけないし、むしろ戸建住宅の需要は高まるばかり。その中でいかに戸建商品の価値を認めてもらい、選んでもらえる商品とするのか?が重要になっている。強い個性の住宅地もアリでしょう。無印良品のような無個性住宅群もアリでしょう。いわゆるカッコいいスタイリッシュな住宅もアリでしょう。大事なのは、何を売りにしているのか?何がコンセプトなのか?何がテーマ?誰のどんな人に向けての商品なのか?を明確に商品が外観などに顕在化させ、見える化(家)するかです。

で、そんな中皆さんも増えたと思いますが「ZOOM」MTG。今まで往復2時間近くかけて打合せ行ってたのが、それぞれの居場所と繋いで即座にMTG。今まで以上に密に、より顔を合わせる頻度が多くなり、オンラインだから意思疎通難しいかなーと勝手に思ってたのは最初の頃だけ。今じゃZOOM_MTGが主たる打合せ会場に。回数が多くなることを嫌がる人もいるでしょうが・・・。

そこでちょっと考えました。

いわゆる個別の設計委託業務を契約締結してZOOM_MTGするのではなくて、事業主のスタッフの一人のようにあらゆるプロジェクトの会議に参加し、「岡目八目」的なアドバイスやアイディア、販売の訴求ポイントなどをMTGを通して発信していくという仕事。常識的な回数であれば、HIRAMEKIの都合が合えば、何度でも会議をしたりアドバイスを求めたりできるようなサロン。

この場合のアドバイスやアイディアは、いわゆる会議上でのものですから会議の場のラフスケッチや交わした言葉やお見せする写真等が成果です。お困りごとでHIRAMEKIの業務範囲内であればいろいろ相談してもらって大丈夫です。ただ、マンツーマンとか個別指導的なことはやりません。複数人数で進行している業務に関してです。基本的には会議に出席し、アイディア出しというのがこのオンラインサロンの趣旨。1か月単位で定額制。金額は打合せして個別で調整になりますが、高額なものにはなりません。お気軽にお試し出来ると思います。

今まで委託契約している業務だけを主体としていましたが、事業主様の多様なニーズと売り上げや企業価値を高めるためにも細部のプロジェクトまで一貫したアイディアやデザイン関与をすることが必要で、今こそオンラインでお互いに時間を無駄にせずシッカリと意思疎通しながら事業を進めるパートナーとして広く利用してもらいたいと思います。

※ものすごい反響があったりすると公開スケジューラーなどでオンラインMTGを予約制にしたりする可能性アリマス。多分・・・そんなことは無いと思うのですが。念のため。ご理解ください。

 


三階建住宅の街並みを考える

分譲住宅には平屋もあれば二階、三階いろいろある。

それぞれの良さは有るにしろ、比較すること自体はあまり意味を持たない。

HIRAMEKIのサービスとして街並みを分かりやすくデザインとして提供しているわけですが、そのサービス自体もハッキリ言ってしまえばカタチの無いものなので、一体何をしてくれる会社なのか?分からないという問い合わせも少なくない。

個人的に街並みを作るルールなんて無くて、何をすればよいか?は条件によって変わってくる。

条件というのは、真っ新な敷地だけある状態なのか?区画や道路が決まった状態なのか?さらには家が既に計画している?建っている状態なのか?などもう依頼される条件は様々でタイミングもバラバラです笑

でも、全然大丈夫なんです。何が大丈夫って?手法はいくらでもあります。心配なしです。

先日の依頼は・・・建売住宅で既に建築が決まっている状態。販売がイマイチ芳しくなくて、ここらで一発打開したいという依頼。一部を切り取って第二弾として売り出しをかける。現状の建築計画を拝見したところあることに気が付いた。バリエーションを作ろうとするあまりにサイディングの素材感、色、張り分けがバラバラで不自然なところ。張り分け方法を変えました。敷地の大きさもあり、開発道路から建物フォルムが見えるので、フォルムをキレイに見せるように張り替え、色味も建物群で見たときに美しいと感じるようにし、CGも作り変えたところ抜群な効果を発揮してくれ一気に売れました。同じコストで見せ方や表現方法だけで随分と販売に影響するなと。当たり前ですが、意外と「岡目八目」で表現しきれていない案件が多いと思います。

少しずれましたが表題です。三階建ての街並みプロジェクトで、見積の依頼を頂き少し考えた事を少し端折ってブログの記事にしてみます。三階建てって何かできますか?という依頼から、街並みの作り方のポイントって?という話です。二階建てとか敷地が広いとかは全然当てはまらないと思いますので、その辺のプロジェクトがメインの方はふーんって感じだと思います。そもそも三階建てで街並みを作ろうっていう事業主自体が少ないので、意外と三階建ての街並みって狙いどころと思います。ただ、少々難しい所はありますが・・・。

三階建ての住宅がある場所って、意外と利便性が高い都心で当然ながら土地代が高い場所に建てられるケースが多い。それも2棟とか4棟とかあまりまとまった規模感ではない事が多い。大きい敷地に三階建てを沢山建てると映えないからでしょうか?ちょっとその辺は分からないんですが。

このような三階建て建売住宅は結構価格も高かったりするのですが、意外と総コストを下げるために廉価版のような三階建てがヤッツケで建てられているケースもスーモなどでよく見かけたりします。そんな住宅もありますが、このタイプの住宅を購入する人のニーズって普通に考えると「コンパクトな住宅にどれだけ美しさや居住性や機能性が備わっているか?」だと思います。それ以外にないから。実にニーズが絞られて、狙いどころや考えがまとまりやすい。でもそれって誰でも考えることで、それ以外に実際現地へ足を運んでもらい、いくつもの物件を比較して、その差異をリアルに感じてもらえるある種の「裏切り」を作るのが必要かと。それが「庭や緑」で諦めていた空間が少しでもあると随分と商品の印象が変わって、違いが生まれます。デッドスペースなんかの有効利用が効果的ですね。

あと、三階建て住宅で十分な庭が確保できないときに考える外構的なポイントは、①道路際の連続感、②低木や地被類の連続感、③駐車場の使いやすさ、④ポーチの充実、⑤それぞれのバリエーションやカタチの違いの5つがポイントになると思います。ここがカタチになると街並み感も出るし、ファサードを一瞬見ただけで他社との作り込みや思いの違いを見てもわかるし、説明もしやすいのが重要なところです。誰でもそうでしょうが、駐車場の出入り口の作り込みや素材の耐久性などは配慮したいですね。この辺は建売住宅の基本だと思うのですが、意外とそうでも無い場合もあります。たまに僕も窮屈な駐車場を作ってしまう場合があるのですが、その辺は都度改善しないといけないと思ってます(反省)

最後によくあるのが「コンセプトとかゾーニングとか」の表現。ゾーニングは、街のコンセプトから導かれるものだと思います。ゆえに、コンセプトと連動して、意味の分かりやすさと建物が相応か?がポイントになります。しかし、実際の同等プロジェクトを見てみると広告宣伝上に出てくるテキストが商品にそのまま表れている事が重要なのに、そのような商品は多くはありません。
営業しやすい住宅商品は、買い手側からすると理解して、納得して購入するという事で満足度の高い商品に繋がると思っています。

 

という、ちょっと考え方を三階建ての街って?という内容で書き綴りました。あくまでも個人的な考えです。