分譲住宅や集合住宅では、様々な形状の外部照明などを使い、夜間照明として使われていると思います。ライトアップやダウンライト、ブラケットやらピンスポットなど色々。あらゆるシーンを想定したメーカーの形状、光源、色、角度、まあまあ色々沢山です。照明やエクステリアメーカーのカタログやWEBに記載されているような使い方をしてしまうと、リアルに『光害』になりそうなぐらいの数と方向。特に照明は、実際に使った事ある照明でも現場によって光の角度が少し違うだけで随分明るくなりすぎたり、その逆だったりと、設定や想定した以上にも以下にもなりがちです。ただ、その良し悪しは誰にも理解されないので、明るく成れば基本OKみたいな風潮はあります。少し前までの流行は、『あかり協定』的な夜間は皆で朝まで電気付けておきましょう、明るくして防犯に配慮しましょうという流れがありましたが、昨今のエネルギー問題などから大々的に言われなくなりました。個人的にも夜中まで煌々と明るいのも微妙かなーと思います。ヒッソリ夜中に帰りたい時でも、めちゃくちゃ明るいと気が引けます。自分の中で最近は、足元を中心として歩道側や光を道路に少しだけはみ出すような使い方をします。夜間道路に光が漏れるだけで、広く感じます。それと道路が明るくなるだけで安心感が違います。光源は基本下向きに。広がらないように。広がりが必要なトコロはわずかに限定し、見せたいところと外の広がりを作るメリハリある照明デザインが良いと思っています。器具も出来る限り少なく、カタチは住宅や街のコンセプトに合わせて既製品や既製品を少しだけ覆うカバーなどもオリジナルで作ったりしますが、その場合も熱がこもらないように配慮したりと大変なので、やっぱり既製品を出来る限り種類を少なく、メリハリつけるのが落ち着いた夜間照明となります。ただ・・・照明のメリハリは、植物や壁、住宅を照らすわけなので、その植物の配置や高さがいい加減だと、そのメリハリ感は全然感じないわけで、季節感ある冬の夜の景を作りたいのに、樹種と照明の色味や照射範囲や角度が違っているだけで、全然雰囲気が出ないので十分総合的に配慮が必要なわけです。と列挙していますが、やっぱりいつも照明は難しく、最後まで気になる存在です。