図面

図面を書くという仕事なのか?アイディアを表現する仕事なのか?そんな細かい事はどうでもよくって、ひたすらに想いをA3の紙にひたすら表現するのが毎日の日課です。図面を書き始めたのは25年前で、その頃はドラフターに図面を張り付けて手書きで書く方法だった。建築はトレペーで土木系はフィルムだった。青焼きに何度も下書きをして打合せして、図面を書いて完成させるという気が遠くなるような毎日だったけど、図面を書くのは全く苦痛では無かった。そんな手書き暮らしからCADに移行するにはそんなに時間はかからなかった。国土交通省の納品もデジタル化が早かったし、必然的にPCでCADを操作することに。特に気を付けてたのが、僕らはあくまでも造園系の図面だったので完成が美しくないとダメだという事。CADで単純に書くのではなくて、手書きを意識したCAD作図に注意しながら。それと、三次元CADを使用しない事(笑)なぜかって?画面上で立体で見えてしまう映像って、操作する側の人間が完全に創意工夫を失っていると僕は思っています。建築系は三次元化は良いと思いますが、造園の三次元化って。エクステリアのダメなところは、容易に三次元化して何となくデザイン?されている気がしているという錯覚に陥るところ。デザインする側が高さを読み、細部を想像し、建築フォルムとの調整を考え、室内からの見え方を想像する。人間の手触り、感覚、距離感などCAD上には表れないところを敢えて自身で想像しながら図面を書き起こすのが面白い所。そんな面倒なコトをしながら僕は図面を書き起こしています。

その中で、特に人と違う図面の書き方というかアプローチの方法がある。

何となく図面を書く前に当然ラフを書いたり、テキストを起こしたり、イメージの写真を徹底的に収集したりするのは誰でもすることですが、僕はその雰囲気に合う「音楽」を探したりします。

これ・・・どこかで聞かれて「音楽」を探して図面を書くって言ったら、失笑されたことあるんです。

でも自分の中ではすごく重要で、完成から販売会のイメージまで想像しながら図面を書いてます。来場者にこの家で最初に聞いてもらいたい曲ってこんな音楽だよな~っとか。

ちょっと変な図面の書き方ですが、雰囲気に合う音楽を探すっていう奇妙な作業を実はしながら図面を完成させているのが実態です。特段自分が音楽に精通しているわけでもなく、何となく合う曲をYOUTUBEで探したり、手持ちのCDから探したりと地味なんですがピッタリ合う曲を流しながら図面を書くと、新たな発見でより良い方向に図面が変わってたりします。

 

ちなみに、僕は手書きが正解とは思わないです。二次元CADがベストと思ってます。

写真は2月に書いた図面の一部です。


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