外観を統一し過ぎて、選ぶことが出来るという分譲住宅が少ない中、ここは外観のバリエーションをコンセプトに基づいたバラつきを作り、街感を作り出したプロジェクト。街に入ると個性があり、色の濃淡があり、張り分けの位置やディテールがそれぞれ違う。一見するとバラバラぢゃん!と思うけれど、そのバラバラを意識して作るのと、無意識にバラバラになるのとは少し違う。夜はブラケットライトの高さを統一することで、夜の街感を演出出来ていると思う。作り手側だけのスタンプを押したような街並み感の演出に拘ることなく、本当に選ぶ側の人がどんなインサイトで分譲地を見ているのか?このプロジェクトではそんなところを見て欲しいです。もう少しで全棟完成するので、完成後に写真と共にブログに少し書いてみます。
都内の中規模建売住宅です。既に建築や造成計画は決定後に外構や植栽計画をHIRAMEKIにて考えたものです。敷地の有効利用から、どうしても横並びで隣地との違いが生まれにくいのですが、外部環境でエントランスの方向、サービスヤードのサイズや配置をそれぞれ住戸に合わせて変更しています。この規模感であると前面道路や交通量に対して駐車スペースや停めやすさも選ばれる住宅のポイントと考えています。特に都内や住宅が多くある場所は最大限に配慮する必要があると思っています。これらも上手く配慮していますのでお近くの方は是非現地を。色々考えて、全戸違うデザインになっており『選ぶ街・選ぶ住宅』になっています。限られた予算と条件の中ですが、少しの違いが並ぶと逆に大きな変化を感じ、個性を作れているプロジェクトが完成です。