プロジェクト」カテゴリーアーカイブ

ライブ感

コロナの影響でエンターテイメント業界が大打撃!というニュースを見かける。エンタメ業界だけが特別影響を受けたという訳でもないだろうけども、演者や関係者、楽しみにしていた人の衝撃は凄まじいものだったといえる。ザックリいうと生きてる人すべてに影響があったといえる。当然私もHIRAMEKIも同じく。ただ、自分たちは現場が動いているのでそれらを途中で放棄するわけにもいかず、可能な限りの対策で今の今まで進んで来ている。これは現場もそうだけど、設計やデザイン業務も同じでオンライン打合せに変わっただけで、実は今までよりも打合せ内容は密に、そして濃い数か月であったと思う。けど、やっぱり現場は毎日変状していくわけで、色々なトラブルや変更も出てくるわけで、それが面白いといえば魅力あるところ。より良い方向や商品を提供できるように日々現場に設計に追われているというのは、日常が正常にあるという幸せな時間であることを実感できた期間でもあった。同時に、自分がしている仕事やその成果、求められている事など世の中や社会での会社や自分のポジショニング見つめる時間も作れたような気がする。

先日訪れた現場で言われた一言。

「ライブ感があるよねーココ!」

?ライブ感てて・・・とその思いながらも現場写真を撮影して帰った。

ずっと気になってて、ライブ感ってなんだろと。

過去の写真とか今回撮影した写真とかを見ながら、「ライブ感」少し分かった気がする。

自分が現場に求めているものって「偶発性」とか「帰属心」とか「臨場感」なのかなと。単なるモノを並べているのではなくて、玄関ドアを開けた瞬間だとか街に帰ってきた雰囲気とか家の香りだとか、雨で汚れた石とか苔とか。シーンなんです。その生きてる街というか。

HIRAMEKIで関わって完成した街で暮らしている家族がこのライブ感で家を買ったよって人は少ないんだと思いますが、暮らし始めてから分かるこのライブ感(笑)

完成して暫くしてから事業主の方から「すっごくイイ感じに暮らしがある」って聞くと、ほんと嬉しい。とにかく暮らしの中で偶発性を装った必然っていうシーンをあらゆるパターンで隠しながら街を作るんで、それは家を購入して住まないと分からないし、事業主の方もずっとその現場に張り付いているのではないから気が付かない。HIRAMEKIは完成してからも5年も10年もずっと現場を追い続け写真を季節や天気ごとに撮影し続けています。こんな撮影がずっと続けられる街もあまりないんじゃないかと・・・大規模開発じゃなくて小規模開発ですよ?そんな小さくても他より断然いいじゃん?ここっていうライブ感あふれる空間づくりは、少しエンターテイメントの要素もあるかなと。

 

以下、先週末完成した物件です。本文と写真は関係アリマセン。中々見えない努力を惜しまなかった現場なんですが、また時間あったら詳しくご紹介したいと思います。。。。それにしてもうちのHPのメインプロジェクトページを整理整頓したいです。

S__8839174

S__8839179

S__8839176

S__8839172

S__8839178

S__8839175

 


ソーホー(SOHO)

今回、コロナの影響で在宅勤務される方が非常に増えたと思います。
以前より世の中がテレワークというか在宅勤務にシフトしていく方向性がありつつも、何だかんだとハードルも高く、会社に行くことで一つの成果を作っている風潮もありました。
その様な中、今回の事態によって半ば無理矢理ですが、テレワークという名のもと在宅ワークへのシフトが始まり在宅の中で、仕事の成果を上げれた人とそうでもなかった人色々だとは思いますが、なんせ自宅で仕事するというのは中々難しい状況の人が多かったのではないでしょうか?

パソコン1台+携帯1台あればどこでも仕事になる人が多い中、その設置環境が課題に挙げられることが多くなり、設置環境=いわゆる自宅のどこで仕事するのか?仕事出来るスペースがあるのか?という事です。ダイニングテーブルで仕事してますか?書斎がありますか?パソコンルームありますか?なかなか従来の間取りで仕事をするのは、雑音が入ったり、集中できなかったりとやっぱりオフィス環境って大切だったんだと再認識できた人も多かったのかとも思います。
もう2~3年前ですが、自宅の一部をSOHOみたい(Small Office/Home Officeの略)に利用できる空間を作り、分譲住宅として千葉市で30戸ぐらいのプロジェクトをしました。有難いことにすぐ完売したのですが、その時は自宅をオフィス、SOHO的に使う人は購入者でも少なかったのではないかと思います。せいぜい趣味部屋とか、大型犬のスペースとか苦笑。また、昨年も同じく、横浜市の山手で5戸のプロジェクトのうち3戸ほどをSOHO的に作り込んだ戸建プロジェクトもデザインしました。

これらのコンセプトは、住宅で何か商売を出来るような空間を設けて、将来お店やSOHO的に使用出来るようなライフスタイルの変化に対応できるようなものでしたが、購入者でこのコンセプトを理解してもらえたか?というとそうでも無かったのかもしれないです苦笑②。実際のところ必要に迫られて今回の在宅ワークに移行してしまったわけですが、今後は仕事のやり方や流れ、新しい在宅ワークの手法も変化していくのではないかとも思います。
自宅がテレワークの舞台となり、動画を撮影したり音声を編集したりとスタジオ的な使い方やそういう新しい仕事が増えるはず・・・多分。当然現場で作業するような仕事の重要性や人と会う事自体が貴重な時間や仕事にはなるわけで、ただ仕事のベースは集団から個別に移行して行くのは間違いないと思っています。

それは、未来に向けた投資という意味でもあり、社会全体で取り組むべき体制。この数か月で電気消費量や環境汚染が極端に低減されたというニュースを見て、結局細々した環境対策は大切だけど、大きな対策としては当たり前ですが人間が少しでも移動量を減らすだけで相当な環境対策、エネルギー対策になるわけで、逆に言うとそれらに関わる企業はダメになってしまう訳で、何とも悩ましい問題でもあるけれど、これを前に進めないと。いずれにせよ、今回の在宅ワークを経験することで、家に居ることや家族と過ごす時間、環境意識、戸建>マンション、など新しい価値観や物差しが芽生えて、ある一定数の方は戸建住宅の重要性、優位性、環境性、更にはSOHO的な空間や間取りの重要性を感じてくれた人はいたのではないかと思います。

先に紹介したプロジェクトは、少々先走った感のある尖ったコンセプトだったのですが、もしかしたら今回の件で、家族との時間を逆に有意義な瞬間として捉えて頂けた人もいるかもしれない。いや居て欲しい・・・。

いやな事もダメなことも多くありますが、視点を変えれば新しい課題提起によって新しいニーズやプロジェクトを生みだせるキッカケだったのかもしれないと前向きに思っています。余談ですが、ニューヨークのソーホーと言われるのは「South of Houston Street」の地名を略しているもので今回のタイトルと違います。

 

<千葉プロジェクト>

DSC05698

玄関ドアに一番近い場所から出入り。

 

DSC05701

SOHO空間からLDKを眺める。間仕切りと床材の切り替え、時には段差を付けて空間意識を変える。

 

DSC05702

空間は、LDKの仕上がりと変えて変化を付ける。

 

DSC05705 DSC05706 DSC05707

LDKからSOHO的な空間を望む。

 

DSC05708区画配棟計画も環境の平等性を重視した形を取っています。

 

<横浜山手プロジェクト>

DSC_0707

外部テラスを介して室内へアプローチできるSOHO的、ショップ的間取りを採用。ここは駅から住宅地へ上がる丘の頂上部にあたる。車動線ではないが地域の人が毎日行きかう場所の交差点に位置する。家の存在自体が将来ビジネスの拠点になる可能性もある。


YOUTUBE+IGTV

動画撮影して簡単な映像を作りたいなーと思いながら、なかなか難しいものです。変にカッコよくしたら、実際と違うしオーバーな表現になったり。結局写真加工したりして何となくmovieっぽくしてみたり。微妙ですが・・・一枚一枚写真見るより良いのかもしれないですが。過去のプロジェクトも作ってみて、YOUTUBEとIGTVにアップしてみたいと思います。

IGTVはこちら・・・

https://www.instagram.com/hira_meki/

 

YOUTUBEはこちら・・・

 


春到来?

世界を震撼させているコロナウィルスによって、生活資材が一時店頭から無くなり未だマスクなども必要な人や場所に行き渡らない状態ですが、実生活ではまだまだ実感が薄く、危機管理意識が低い人間なんだと今更ながら自分に呆れています。自分が出来る予防策をひたすら続ける事以外何も出来ないのですが、この影響が仕事となると一転します。あらゆる資材が入らなくて、変更を余儀なくされたり、あの商品って外国産だったの?なんてものも出てきたりして。一つ一つの問題や課題はとにかく乗り越えていくしか無くて、変に拘り過ぎると完成が遅れたり、一番いいときに売り頃を逃したりと全く良い面がアリマセン。

不動産商品の販売時期って偏りがありそうでなかったり。商品のコンセプトによって「見せ時」ってあると思うんです。演出し過ぎは今どきはダサい感じがしますが、それでも「見せ時」をどこに持っていくのか?は重要ポイントと言えます。

分かりやすく言えばこの時期だと花とか香りとか?緑での「見せ時」のタイミングでしょうか。

花類は分かりやすいし、気分も上がります。ただ、合わせのタイミングが難しいところ。

あと、ヘンテコな新種だと計画している側や事業主側としては珍しいだろ?って言えるけれども、一般ウケはあまりしないです。やっぱり意味とかストーリーとかなんで植えたの?っていう事が重要なんです。ここ最重要。HIRAMEKIの計画では、分かりやすく、意味があって、更にはベーシックな樹種を基本的に使います。子供の頃見たことある色合いや花も使います。道端に植わってるような植物も隠し入れたり・・・。

暮らして数年経って、お友達の分譲住宅と自分の住宅との違いが初めて分かる瞬間ってあるみたいです。それ狙ってるんですけど。

他にも「見せ時」が夜景ならば、単なる夜景を撮影するのではなくて、もう二歩ぐらい踏み込んだ集客を考えるとか。

家の中の一部が「見せ時」?「見せ場」ならそこを徹底的にクローズアップするとか。

住宅の見せ場や見せ方、見せ時って色々だと思うんですが、とにかくコンセプトとそれをクローズアップすることが重要かなって思います。広告になると広く、薄く、全体感が分かることが重要なのかもしれないですが、折角考えて作っても「見せ時」の「見せ方(ここでは広告や販売)」が普通になっちゃうと少々寂しい気もします。

ここが見せ場なら、思い切った広告宣伝もアリです。

 

是非、進行中プロジェクトの事業主様は色々ご相談ください。

 

閃く瞬間もあったり、無かったりしますがやっぱり心に残る物件にしたいじゃないですか。

 

残る物件は、必ず次のお客様を自然に呼んできてくれます。

S__4685828

※もうすぐ完成物件。

 


適材適所

不動産商品いわゆる建売住宅の街を作っていくうえでキーになる事はコンセプトだというのは誰でも考えるわけなんですが、そのコンセプトをどのように顕在化していくか?という点で殆どの商品で言えることは、無難な素材の組み合わせと無難な植栽の組み合わせという何とも悲しい現実。結局のところコンセプトは何だったの?みたいなことが多い。なぜか?(心に手を当てて察してください)

無難な素材の組み合わせがダメという事では無くて、コンセプトや価格帯や商品、住まい手のイメージやライフスタイルに合うものか?という点で無難すぎる=どこも同じに見える(もしくは同じようにワザと見せている)。同じように見えるので、近隣物件と比較対象にされやすく、とにかく価格や住宅設備のグレード感だけで購入が決定してしまうことも多いと思う。それはそれで少し物悲しいものがある。

個人的にはコンセプトを決め、住宅ディテールやイメージを決めて、外構の素材や組み合わせ、植栽を考えていくのですが出来るだけシンプルな組み合わせを考えて、そのディテールを徹底的に美しく見えるように作り方を考え直します。インスタ写真や実際に現場で組みあがった素材は本当に美しく、他社ではできないレベルまで来ていると思っています。(勝手に思ってるだけかも)

エクステリア商材の単純な組み合わせはインスタント的エクステリアデザインであると考えていて無難な組み合わせになりがち。最近では、単純に株立ちの木をたくさん植えていると何となく見栄えがするとかシンボリックな木を1本だけ入れるとか、ちょっと小手先が多い気がしています。シンプルで美しく見せ、機能的であるうえに時間が経っても美しく見えるという外部環境はとても作り込みが難しく、その見せ方には全体計画と配置バランスなどの経験値が最も必要とされるところです。やっぱり不動産商品は群で魅せて、街を機能的で美しく見せるという点で購入者の心や商品としての資産価値を高めていくものだと思うので、少しでも他社との差異を作る!という想いがあるとすれば、間違えの無いデザインをする人を迎え入れるべきであると思います。

そんな街のデザインも時代や時間が移り変わり、住まい手=購入者の希望や社会情勢も凄い勢いで変化している中、伝統的でベーシックなデザインも必要かとは思うのですが、やはり購入したいと思えるカッコいい不動産商品づくりは、少々作り込みにもテクニックを要するものです。そんな雰囲気のある街を手にできる人はそんなに多くはありません。なぜならそのような街があまり市場に出回ってないからです。階段一つ、手摺一つでも組み合わせや作り込み次第で、踏み込んだ瞬間の雰囲気、手で触った感触からの室内への連動性まで、一つの街では作り手の考え、ストーリーがコンセプトとして表現できる不動産商品ほど他社との差異が明確になるものは無いと思っているので、是非今の時代に合わせた街づくりが少しでも多く増えるといいなーと。

そんな中、間もなく販売開始のプロジェクトをHPのトップやインスタグラムに掲載。

強い主張はナシ出来る限りオーソドックスなモダンスタイル。室内のデザインには今を取り入れたものです。外部環境は、昼と夜の雰囲気、建物ディテールと組み合わせ、外部環境のシンプルかつ雰囲気のある組み合わせはコンセプトを表現するに十分な不動産商品となっています。特に夜の照明はあえて明るすぎる灯具は避け、住宅の縦ストラクチャーとしのインパクトウォールだけを照射できるようにしているのが特徴です。光を使い過ぎず、明るすぎず街から漏らさない配慮で光害など周辺住宅との溶け込み方と商品としての目立つ感じを上手く調整できていると思います。是非、住まい手には差異を実感してもらい事業主や私たちデザインや工事に関わった沢山の人たちの「思い入れ」を感じ取ってもらえると嬉しいです。詳しくはインスタやHPの写真とコメント参照ください。


テラスハウス

テラスハウス。長屋のことではアリマセン。ネットフリックスでもないです。

普通のテラスがある家の話。以下、テラス=デッキ等と思ってください。

建売プロジェクトにおいて、長らくウッドデッキやタイル、石張りテラスを作ってきたと思います。そもそもテラスって広くて室内と連続して云々というのが売り文句で営業トークの一つだったと思うのですが、実際建売プロジェクトサイズ感から考えると十分な広さのテラスを確保できないので、所謂猫の額と言われるほど小さいテラスになってしまう。それはそれでアリなんだと思うのですが、使い手からするとその広さを暮らしの中でどのように活用していくか?が分からないような気がしていました。そこでHIRAMEKIでは昔ながらの濡れ縁や縁側の使い方の原点に戻し、re.デザインしてみました・・・とはいえ、少しだけコンパクトにしただけなのですが。

DSC08623

 

 

1200px-Ishibe_shukubanosato13s3200

↑ウィキペディアより「縁側」

dsc_0530

↑縁側ナビより

 

これが意外と使いやすくてデッキに腰掛けるスタイルでチョットだけ昔の縁側っぽい雰囲気で使えるんです。軒がある部分までデッキを作ることでデッキの退色を抑え、耐久性を向上させる。さらにテラス部分は水にぬれても汚れが跳ね上がらない等。最近この組み合わせパターンが多くなってきました。少し手狭な空間でも、段差を作ることで少し奥行が出てくるし外でBBQするほどの広さでは無くて、観葉植物置いて水やりしたり、自転車置いて整備したり、デッキに腰掛けてテラス側で花火をしたり。テラスの原点はこのスタイルが本来の使い方。だだっ広いテラスを確保できるならまた違う手法もあるのだけれども、そんなに広い空間があっても使わないって人が本当に多い中、維持管理のしやすさや耐久性などを考えるとこのスタイルはデザインと機能性を兼ね備えた現代スタイルの縁側と言える・・・と。ちょっと大袈裟ですが、少し問い合わせが多かったのでブログで紹介でした。


森の中の分譲住宅地

現在動いているプロジェクトで一押しのプロジェクト。ハッキリ言って新築戸建分譲事業でここまでできるのって、本当に事業主の心意気というか価値ある商品を提供したいって思う気持ちだけでここまで進んできました。場所はまだ非公開ですが、徒歩圏にターミナル駅があり、街を見下ろすような小高い山というか丘にある立地。ここをどんなに区切って、どんな家を建てるか?そもそも家建つの?というような雰囲気から始まったプロジェクトだった。そんな立地に家を建てて、道を付けてグルっと頂上まで上げるというだけ?なんですけど、このグルっと上がる道というのが簡単そうでそうでもない。僕は元々道路や造成、でっかい公園を設計する事務所にいたので、この辺の道?を計画するのは簡単なんですが、単純に道を作るのは面白くないわけでとにかく魅力的で凄い空間の可能性を感じてるわけです。事業主としての販売やブランディング、住まい手側としての維持管理や耐久性、そして自分たちの街としての価値創造、そして最後にHIRAMEKIとしてのチカラの見せどころ!ちょっとそこら辺の人ではできない空間を今、まさに作っています。
ただ・・・気持ちばかりが先走ってる気がします。夏ごろには完成かなと。さてさてどーなっていくのでしょうか。期待と心配で眠れないです。

DSC_1272 DSC_1287

 


新しい施設が完成

今年一番最初に完成したプロジェクトで、基本計画から実に3年を要した企画になります。

僕が設計するときに考えることは、本当に様々な事象をイメージを繰り返してコンセプトワークを行うのですが、今回は意外と早い段階から事業主とのイメージ擦り合わせができ、基本計画まではスムーズに進みました。ところが実施設計段階になると、様々な法令や基準にぶつかりながら、あらゆるプロフェッショナルな方々に助けて頂き、何度も打合せを重ねて完成しました。また、施工業者も相当なタイトスケジュールの中、なんとか竣工まで漕ぎつけられたのも流石の一言だと言えます。

今回のプロジェクトは、施設の移転で規模がグッとコンパクトになりましたが、その中でも賑わいやイベントスペースの確保、様々なイベントに対応した空間、イベントをしていないときの利用、空間利用だけで様々な条件を考えました。実際の商品である建物をどう見せるか?公平な環境や立地を作り、来場するお客様にしっかりと商品を見定めてもらうための配置や平等な環境計画など、本当に簡単に絵を描いているようですけど、実に難しい内容が多かった。この計画をする前に最近の同一施設をリサーチを強烈に行い、ダメなトコロを列挙し今回の計画に役立てました。

施設名やゾーン名なども新たに作り、コンセプトを明確に伝える手法で新しくネーミングを作ったり設計からいろいろのことに携われることに新鮮さのあるプロジェクトです。

正月にオープンしたばかりなので、これから運営が大変かと思うのですが一先ず完成したことで、昨年から引きずってた責任が少し軽くなった気がします。

最後に、単調にゾーニングや広場を作るのは簡単なんですが、そこに意味が無ければ単なる不遜な場となり、結局や魅力や空間としてのチカラが足りなくて衰退してしまう。極論、美しくなくても魅力がある場だと人が集まり、賑わい、活力のある空間から施設自体が長く続く。空間を作るという事を施設を多面的に見ることで小さくてもファンクショナルでエモーショナルなシーンを作ることが可能だと思う。でも、できれば美しく、クリーンな魅力ある空間を作りたい・・・。

今回の壁の意味、その高さ、配置、ステージの向きと配置、動線、プランターの並び、大きさ、色、配置、高低差のある空間、群衆のはけ方、安全性の確保、照明の位置、サイズ、照度、すべてのディテールの耐久性など実際使うと価値のある空間が完成したと必ず実感できるます。この空間の魅力を集客パワーに変えて、施設として長く愛される場となる事を願います。

 

DSC_1226 DSC_1225 DSC_1214 DSC_1211 DSC_1201 DSC_1193 DSC_1189 DSC_1187 DSC_1174 DSC_1159 DSC_1157 DSC_1156 DSC_1128 DSC_1125 DSC_1123 DSC_1096 DSC_1055 DSC_1051


新しい家をはじめる。

周辺環境や立地、もっとも重要なのは街感や佇まいがどのように風景とマッチングしているか?でも個性も出したい。なんだか逆説的なことばかり。建物の位置や間取りを決めるとき、現場ごとに沢山の諸条件はあるのだけども、まずは方位や一般的なニーズから考えられる間取りを一旦考慮せず建物に入った瞬間どこを見るか?何を触るか?どんな絵や花を飾るか?子供たち巣立った後に夫婦でどのように暮らしていくべきなのか?家を買い、街に住むということはそんなことを同時並行的に考える必要がある。大抵の場合は、今の暮らしを考えてしまう。せいぜい5年後ぐらいを想像する程度になってしまう。ちょっとそれだと寂しい暮らしが待っている可能性が高い・・・。

窓の位置は風や光が身体に当たる部分に決める。体内や自然な知覚で感じる季節や気候は記憶として失われにくい。体感はより深く、強い印象で日常の深い記憶の奥に刻まれる。家や街づくりにおいて心的な印象を、設計者自らが実体験を持って間取りや環境デザインに落とし込むということは、誰にも真似できず真似するとすれば実体験を伴わない何とも形だけが似ているだけの粗末なものになってしまう。やはり違いや風景は単なる修景的な要素ではなく、よりリアルな世界でどれだけ知り、感じ、見ることが設計者として重要なポイントか?は実務としていつも感じているところで、商品化されるこの仕事は、その違いや質の高さをユーザーや事業主自ら感じてもらえるとすごく嬉しい。

さてさて、先日完成したこの2棟のプロジェクトは、区画配棟、間取り、外装、外構、植栽まで一通りをHIRAMEKIのデザインフィルターを通し、考えられたプロジェクトで事業主の想いやブランドイメージも構築するフラッグシップモデルでもある。

建物の考え方は先に書いた通り、あまり方位を意識せず、何があると良いか?あまり主張し過ぎず、目立ちし過ぎず、憧れの空間、理想を現実にできる家、家族や友達に自慢できる風景という考えから、外観は主張のないローインパクト、間取りがハイインパクト、ソリッドな素材感を見せ,

いつまでも良さを感じられるデザインした。

<A棟>

1D5A0617 1D5A0542 1D5A0522 1D5A0491 1D5A0434 1D5A0430 1D5A0411 1D5A0402

 

<B棟>

1D5A0049  1D5A0080 1D5A0227 1D5A0234 1D5A0249 1D5A0278 1D5A0354 1D5A0386

<外観>

DSC08595 DSC08597 DSC08604 DSC08607 DSC08608 DSC08610

<今日の音楽>

月の裏で会いましょう