月別アーカイブ: 2019年1月

テラスハウス

テラスハウス。長屋のことではアリマセン。ネットフリックスでもないです。

普通のテラスがある家の話。以下、テラス=デッキ等と思ってください。

建売プロジェクトにおいて、長らくウッドデッキやタイル、石張りテラスを作ってきたと思います。そもそもテラスって広くて室内と連続して云々というのが売り文句で営業トークの一つだったと思うのですが、実際建売プロジェクトサイズ感から考えると十分な広さのテラスを確保できないので、所謂猫の額と言われるほど小さいテラスになってしまう。それはそれでアリなんだと思うのですが、使い手からするとその広さを暮らしの中でどのように活用していくか?が分からないような気がしていました。そこでHIRAMEKIでは昔ながらの濡れ縁や縁側の使い方の原点に戻し、re.デザインしてみました・・・とはいえ、少しだけコンパクトにしただけなのですが。

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↑ウィキペディアより「縁側」

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↑縁側ナビより

 

これが意外と使いやすくてデッキに腰掛けるスタイルでチョットだけ昔の縁側っぽい雰囲気で使えるんです。軒がある部分までデッキを作ることでデッキの退色を抑え、耐久性を向上させる。さらにテラス部分は水にぬれても汚れが跳ね上がらない等。最近この組み合わせパターンが多くなってきました。少し手狭な空間でも、段差を作ることで少し奥行が出てくるし外でBBQするほどの広さでは無くて、観葉植物置いて水やりしたり、自転車置いて整備したり、デッキに腰掛けてテラス側で花火をしたり。テラスの原点はこのスタイルが本来の使い方。だだっ広いテラスを確保できるならまた違う手法もあるのだけれども、そんなに広い空間があっても使わないって人が本当に多い中、維持管理のしやすさや耐久性などを考えるとこのスタイルはデザインと機能性を兼ね備えた現代スタイルの縁側と言える・・・と。ちょっと大袈裟ですが、少し問い合わせが多かったのでブログで紹介でした。


森の中の分譲住宅地

現在動いているプロジェクトで一押しのプロジェクト。ハッキリ言って新築戸建分譲事業でここまでできるのって、本当に事業主の心意気というか価値ある商品を提供したいって思う気持ちだけでここまで進んできました。場所はまだ非公開ですが、徒歩圏にターミナル駅があり、街を見下ろすような小高い山というか丘にある立地。ここをどんなに区切って、どんな家を建てるか?そもそも家建つの?というような雰囲気から始まったプロジェクトだった。そんな立地に家を建てて、道を付けてグルっと頂上まで上げるというだけ?なんですけど、このグルっと上がる道というのが簡単そうでそうでもない。僕は元々道路や造成、でっかい公園を設計する事務所にいたので、この辺の道?を計画するのは簡単なんですが、単純に道を作るのは面白くないわけでとにかく魅力的で凄い空間の可能性を感じてるわけです。事業主としての販売やブランディング、住まい手側としての維持管理や耐久性、そして自分たちの街としての価値創造、そして最後にHIRAMEKIとしてのチカラの見せどころ!ちょっとそこら辺の人ではできない空間を今、まさに作っています。
ただ・・・気持ちばかりが先走ってる気がします。夏ごろには完成かなと。さてさてどーなっていくのでしょうか。期待と心配で眠れないです。

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新しい施設が完成

今年一番最初に完成したプロジェクトで、基本計画から実に3年を要した企画になります。

僕が設計するときに考えることは、本当に様々な事象をイメージを繰り返してコンセプトワークを行うのですが、今回は意外と早い段階から事業主とのイメージ擦り合わせができ、基本計画まではスムーズに進みました。ところが実施設計段階になると、様々な法令や基準にぶつかりながら、あらゆるプロフェッショナルな方々に助けて頂き、何度も打合せを重ねて完成しました。また、施工業者も相当なタイトスケジュールの中、なんとか竣工まで漕ぎつけられたのも流石の一言だと言えます。

今回のプロジェクトは、施設の移転で規模がグッとコンパクトになりましたが、その中でも賑わいやイベントスペースの確保、様々なイベントに対応した空間、イベントをしていないときの利用、空間利用だけで様々な条件を考えました。実際の商品である建物をどう見せるか?公平な環境や立地を作り、来場するお客様にしっかりと商品を見定めてもらうための配置や平等な環境計画など、本当に簡単に絵を描いているようですけど、実に難しい内容が多かった。この計画をする前に最近の同一施設をリサーチを強烈に行い、ダメなトコロを列挙し今回の計画に役立てました。

施設名やゾーン名なども新たに作り、コンセプトを明確に伝える手法で新しくネーミングを作ったり設計からいろいろのことに携われることに新鮮さのあるプロジェクトです。

正月にオープンしたばかりなので、これから運営が大変かと思うのですが一先ず完成したことで、昨年から引きずってた責任が少し軽くなった気がします。

最後に、単調にゾーニングや広場を作るのは簡単なんですが、そこに意味が無ければ単なる不遜な場となり、結局や魅力や空間としてのチカラが足りなくて衰退してしまう。極論、美しくなくても魅力がある場だと人が集まり、賑わい、活力のある空間から施設自体が長く続く。空間を作るという事を施設を多面的に見ることで小さくてもファンクショナルでエモーショナルなシーンを作ることが可能だと思う。でも、できれば美しく、クリーンな魅力ある空間を作りたい・・・。

今回の壁の意味、その高さ、配置、ステージの向きと配置、動線、プランターの並び、大きさ、色、配置、高低差のある空間、群衆のはけ方、安全性の確保、照明の位置、サイズ、照度、すべてのディテールの耐久性など実際使うと価値のある空間が完成したと必ず実感できるます。この空間の魅力を集客パワーに変えて、施設として長く愛される場となる事を願います。

 

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2019年最初のブログ。

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

正月早々ですが、なんとブログを5月から更新していないという事態。
更新していない事を知りながらも、この内容の無いブログにアクセスが多くビックリです。チョットした近況はインスタにアップする方が手軽でブログ更新を怠ってきたことを反省しています。

とはいえ、毎年この時期はブログを毎日更新したい!と思うのですが、なかなか現実は厳しい。この際、仕事以外のネタまでアップしようかと2019年は考えています。まーほとんどブログに興味を示す人は居ないと思うのですが年始に2018年~2019年の仕事についてダラダラと何回かに分けてアップしていこうかと思います。

2018年に仕事を受けていく中で感じた事。

本当に様々なプロジェクトにかかわる事が多くなり、その仕事の内容が多岐に渡る事で一体何をコアな仕事としているか?がボヤっとしていたことがあります。クライアントからの相談とか雑談をしていると、あれもこれも、それも依頼されることがあり、自分やネットワークを通じて一つのプロジェクトを進めていくのですが、本当に微細なことから物凄い大きな内容まで・・・これがクライアントにとって非常に依頼しにくい状態を生んでいるような気もしています。

そんなことを考えながら、今一度次のような事を考えてみることにしてみます。

・HIRAMEKIのコンセプト

・業務の内容

・違い

・グッドデザイン

・2018年の仕事

・これからの仕事

・重松の事?などなど

簡単に言うと、会社概要の詳細版?みたいな感じです。

新しいクライアント様からの依頼や相談メールが多く、その対応でなんでもできる!というと逆に何を依頼するのがベストでコストも最小限に抑えられるか?などが分からなくなってしまっているのではないかと思います。当然ながらいつもお付き合いさせて頂いているクライアント様は、資料をメールでポンと!見積から打合せ、現地の管理、施工業者との綿密な打ち合わせからの完成まで一連の流れやコストをかけるメリットなどを感じてもらっているのですが、やはり初めての業務以来の場合は、少し躊躇する場面が少なくないような気がしています。

そこで、数回に分けて今一度会社概要というか説明、HIRAMEKIで何ができるか?不動産商品企画で今何を重視するのがベストなのか?自分なりに考えてみたいと思います。