月別アーカイブ: 2017年4月

新しいプロジェクト

新しい年度に変わり、早くもGWが近づいてきています。

毎度のことながら年度末よりも年明けからの方が断然忙しく、新規物件の数が異常なほど増えるのがこの時期の特徴なのです。基本的に引き受けられるものは全て受けて、少しずつお待たせしながらも進めていくのですが、一気に半年から1年先まで埋まってしまうことも多くあります。HIRAMEKIに依頼を頂く、その多くのプロジェクトにはかなり特徴的な事案が多く、様々な難問を抱えていたり、面白い地形であったり、企業のフラッグシップモデルと作りたり等いろいろなお題というか、難問を少し面白可笑しく解釈しながら仕事を進めていくのが兎に角面白いのです。

不動産商品を作る場合、特に多いのが現地にある建物や植物、その歴史を残すというお題。

ありがちなんですが、なかなか難しいのが本音です。新築の不動産商品を作る中に少し使い古したものがあると嫌ですよね?アンティークと言ってしまえば聞こえは良いのですが、大体そうではないことが多いものです。

そんなことを思いながら、今日も数件新規の現地確認へ。

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この地域は地域協定があり、法的拘束力はないにしろ協定に基づいて不動産開発を行う必要があります。現地周辺を1時間ほど歩くと、かなりの数の建売、建売予定地が存在していましたが、どこも協定に沿った形にはなっていない状態にも見えるものがありながらも、緑量溢れる街並みにさすが歴史がある風景だなと感心させられました。

一通り現地や周辺の既存住宅、新規の建売住宅などのチェックも終わって、ふと歴史や時間、季節の風景はどの新規の建売物件にも感じられないことに気づき、次回の現地調査は古い建物やストリートに絞って更なるリサーチをすることに決めました。

お恥ずかしいのですが、記憶力が曖昧で一度現地に行くだけだとその魅力や力、時間や歴史に気づくことが難しく、何度も現地へ行ったり、古い写真を探してみたり、時間や天気の違いから感じる何かを求めて足を運ぶことが多くなります。人から見ればチョットオカシイ人に見えそうです。

遠隔地の現場だと中々できないので、足を重ねることが出来る場所であれば、時間の許す限りギリギリまでアイディア出しを粘り、その考えている時間が楽しすぎるので、それらが終わる=基本プラン完成の時が大体悲しい気分になってしまうのが、自分の悪い癖でお待たせしている大きな原因なんだと、理解しつつ改善していきたい・・・。

<今日の音楽>

Always Feel This Way


いいものを提供したい。

いいものを安く提供したいと思う会社は多いと思います。

私も同じ考えです。会社なので当然ながら必要な経費や利益も必要なのですが、それ以上に良いモノ、いいものを提供したいと日々考えています。では、良いモノって何なんだろう。不動産商品において、珍しものや変わったもの、オシャレなものや豪華なものが良いモノとも言い切れないような気がします。

詳しくは自分でも伝えきれないんですが、最近は少し考え方が変わってきていて、空気感というか雰囲気の良さを重視しているように思えます。

雰囲気の良さって漠然とし過ぎているのですが、そのコンセプトにあう必要最低限の意匠で、魅せて、選んでもらう。そして住み手がドンドン成長させるというようなイメージです。

なんだか分かりにくいですが、なんとなくそんな感じ。

ちょっとしたアイディアや色の使い方だけで、十分街の良さ、雰囲気、コンセプトを表現できたり、それが一番ユーザーにとってやり過ぎてない感が受け入れられやすく、分かりやすいかなと。

要するにゴリゴリ感のある街は、あまり好まれないんじゃないかと。拘った配棟、道、建物etc・・・当然大事なんだけど、そこぢゃない気がしてます。

おかげさまで沢山の依頼やプロジェクトのかかわり方をしてて、そんな風に考えることがあります。

ゴリゴリ感を出さなくて、サラッと雰囲気を出す。

 

そんなイメージを強く持って、今のプロジェクトに薄っすらと良さと今感を出す。

 

そこそこ感って、なかなか難しいです。

 

自分ではそこそこ感かなと思ってても、お客様からするとゴリゴリやな!って思う人もいるし。

悩みに悩んで提供する設計というサービス業務は、本当に面白いけど、すごくシンドイ。

それなのに今日もご紹介いただいたお客様。「小さいけどいい?」と。

気を使ってもらわなくて全然大丈夫です。ゴリゴリ→そこそこ感を出してみます。

本当に毎日いろいろお待たせしっぱなしのお客様に申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。

↓最近完成したプロジェクト。ある意味そこそこ感とゴリゴリ感が混在した今感のする。わかりにくい表現ですが・・・。

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<今日の音楽>

アクアマリンのままでいて