月別アーカイブ: 2017年3月

植栽

街づくりにはいくつか重要なファクターがあると思うのです。

大きく分けてハードとソフト。ハードは構造物、ソフトは仕組みと考えるのが普通だと。

では、植物はどちらだ?と自分なりに考えるとソフトに入るものだととらえています。

 

かつて何十ヘクタールという公園を設計したときは、植物もハードだと思ってた。

けど、街づくりをし始めてからは植物、緑はソフトだと確信。

時には俯瞰で見える木も庭木は頭より上、もしくは目線に近い位置。

特に香りや色合いが重なり合う様は、本当に心地の良い時間を与えてくれる。

たった一瞬通り過ぎる空間でも同じような感覚になる。

 

植木は、沢山植える必要はないのですが、適切な位置に適切な量で適切な配植で適切なサイズ感で植えるのが、まーまー難しいです。なぜか・・・。予想してたイメージと違ったり。

 

それは植木を見て、これをここに植える!と決めて街づくりをしないから・・・だと。

エクステリア会社に3.0mの◎◎◎という木をここに植えて!というと、確かにその通り植える。

けど、それだとザ・エクステリアになってしまう。街のここにこんなイメージで木と建物が被さって・・・とかイメージを細かく伝えても、おそらくそんな感じには程遠い仕上がりになります。

 

設計者自らが緑を選び。ハード及びソフト面の設計デザイン、販売時の見せ方、説明、お客様へのプレゼン等すべてが連携するのは、やはり毎度難しいけど面白い。

今日もまた関東一円の某植木屋を駆け巡る(↓ここは会社近くの農園。みなさんが良くいく場所です)

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とはいえ、街づくりには正解不正解は全くなくて、まだまだ出来ていない事多いと思う。

植木に関しても同じで、植え方選び方色々あった方がいい。専門家?と言われる人でもいろいろ意見はあるだろうが、ようするに緑をソフトととらえることで自由な組み合わせで新しい手法、組み合わせ、使い方が生まれ、今まで無かったニーズが出てくるもんだと思います。

ただ・・・組み合わせは自由だけど失敗すると相当なリスクがあることも同時に考えないといけないので、やはり自分なりのセッティングや新しい取り組みには十分な注意が必要かなと。

以上

 

<今日の音楽>

時代おくれ

 


グッドデザイン賞

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もう毎年のように書いているような記事。

今年も早いものでこの時期がやってきました。

Gマークの情報解禁になったと同時に数社から連絡を頂き、出品の依頼と次年度の案件依頼をいくつかお話しを頂きました。(今から仕込まないと来年に間に合わないので・・・)

その時、必ず受賞の可能性を聞かれるのですが、やはり「わからない」です汗(すみません)

でも、最初から出品するよ!って言ってもらえるとモチベーションも作り方も販売方法も変わってくるので是非ストレートに言ってもらえると助かります。

 

今、HIRAMEKIで提供できるサービスは色々あるのですが、やはり街づくり。

建売住宅を今以上に面白く、楽しく、事業主と住まい手の両方がヨカッタよ!と思っていただけるモノづくりを続けています。ちょっとしたことで随分と変わるし、変えたいと思っている事業主の方は多いと思います。スタンダードでありながら、美しく見せる方法もあります。ザ・街づくりみたいな典型的なスタイルもあります。海や山の暮らしを楽しむライフスタイルもあります。いろいろな方法で様々な事業主の方のサポートをしていますので、是非ご一報ください。必ず力になれると思います。(ただ、作業が集中するときはプロジェクト参加できなくてお断りする場合もあります)

 

最後に。

是非、事業主の方には自社の不動産商品をアピールして、会社の価値やスタッフのモチベーション、何より顧客への認知度アップの観点から是非グッドデザイン賞やその他景観賞への出品を目指してほしいです。これは、ブランディングという意味だけではなく、不動産商品を第三者の目で見た批評をされることで、業界自体により良い不動産商品を少しでも増やし、それらを喜んで選んでもらえるように住まい手につなげてもらいたいです。

家づくりや家を買って住む人は、毎日がドラスティックに過ごしたいと思ってるし、たぶんそんな毎日だと思うんです。その住まい手の暮らしをもっと充実させるためには街づくり、住宅づくり、環境づくりが今以上、もっともっとやらないといけないことが多いんだと思います。HIRAMEKIはデベロッパーではないので、事業主様のお手伝いしかできませんが、少しずつでもサポートしていきますので、少しだけでもいいので環境づくりに配慮してください・・・

グッドデザイン賞2017公式HP

 

 

<今日の音楽>

風に吹かれて

 

 


Practical

会社名は閃きだけど、そんな突発的に閃くことはまず無い。汗

ネットでそれっぽい情報を探すことは簡単にできる時代だけど、プラクティカルなネタは昔の風景や歴史、時間や季節に隠されていると思っているけど、たまに工業製品からディテールを考えたりもします。なんだか分からないけど、そんな風にディテールを考えたりもします。

面白い考え方は、コンセプトを決めるとその風景に合う曲を探したり、その曲から連想させるディテールを逆追いで考えたり。考え方や発想の仕方は人それぞれだと思います。

 

そんな中、春の京都でちょっとした取材と時間を見つけて過去や街にあふれるプラティカルなネタを収集。参考までにブログへアップです。

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↑以前、日本庭園を読む方法を著名な方に教えてもらったことがあり、作庭の意味を読み解き理解することの大切さを痛感している。なんちゃって日本庭園は誰にでも提案できるけど、本質が理解できれば、日本庭園ディテールを現在の街づくりにコンバージョンできることも多い。

 

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↑京都でアオサギ。縁起の良い風景。

 

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↑桜はまだまだ。柳が揺れる風景は暖簾やカーテン、フレームのような効果。

 

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以上。

<今日の音楽>

さらば青春

 


舗装をリフレッシュ

HIRAMEKIでは本当に様々なプロジェクトを抱えていて、それらのすべては土地を購入する時点からの相談が多くて、造成計画、道路線形や道路構造令や国交省の環境基準に合わせた意匠デザイン、そして街のコンセプトから派生する間取りや意匠デザイン、それらを取り囲む環境デザインまで多岐に渡ります。このブログでは、プロジェクトの結果だけではなくて、プロセスや工法などを紹介していこうと考えています。とはいえ。。。特殊な工法などは一切使ってませんので、全然参考にはならないきわめて一般的な内容をうーっすらと掘り下げていくようにします。

どーでもよいような内容もあると思いますので、気に入らない人はスルーしてください・・・。

 

さて、HPのトップに書いたような2棟のリノベーション物件を進めていますが、間もなく完成です。

リノベーションなので、当然ながら使えるものは可能な限り残し、うまく場内をコントロールする必要があります。

この現場で一番気になるのは、既存駐車場の土間コンクリートの汚れ。これを壊して新しくするか?単純に掃除して綺麗にするか?上から何かかぶせるか?など比較検討してみました。

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↑施工前です。

 

 

 

結論から言うと、上から何か被せてしまうのが一番早くて美しくて、強度やコスト、環境面に配慮すると行き着いた結果です。

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↑完成。舗装後、養生期間があまりかからないのが良いです。

 

いわゆるステンシル舗装です。最近は、10年ほど前に流行った汚しの加工が入っているのとかもあるようですが、リノベーションプロジェクトで既存住宅の作りが少しクラシカルな感じだったので、レッドブリック調で白目地+芝生+馬目地CBの色味がより建物の良さを引き立てる組み合わせにしてみました。

 

ちなみに随分前にAS舗装の上に使用したことがありますが、個人的にはフェイクにしては好きなディテールです。あえて本物を使わないでこういう工法が少しアメリカのモールなどに使われている雑な感じが雰囲気があります。

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3月末から鋭意販売開始します。

<今日の音楽>

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