街づくりにはいくつか重要なファクターがあると思うのです。
大きく分けてハードとソフト。ハードは構造物、ソフトは仕組みと考えるのが普通だと。
では、植物はどちらだ?と自分なりに考えるとソフトに入るものだととらえています。
かつて何十ヘクタールという公園を設計したときは、植物もハードだと思ってた。
けど、街づくりをし始めてからは植物、緑はソフトだと確信。
時には俯瞰で見える木も庭木は頭より上、もしくは目線に近い位置。
特に香りや色合いが重なり合う様は、本当に心地の良い時間を与えてくれる。
たった一瞬通り過ぎる空間でも同じような感覚になる。
植木は、沢山植える必要はないのですが、適切な位置に適切な量で適切な配植で適切なサイズ感で植えるのが、まーまー難しいです。なぜか・・・。予想してたイメージと違ったり。
それは植木を見て、これをここに植える!と決めて街づくりをしないから・・・だと。
エクステリア会社に3.0mの◎◎◎という木をここに植えて!というと、確かにその通り植える。
けど、それだとザ・エクステリアになってしまう。街のここにこんなイメージで木と建物が被さって・・・とかイメージを細かく伝えても、おそらくそんな感じには程遠い仕上がりになります。
設計者自らが緑を選び。ハード及びソフト面の設計デザイン、販売時の見せ方、説明、お客様へのプレゼン等すべてが連携するのは、やはり毎度難しいけど面白い。
今日もまた関東一円の某植木屋を駆け巡る(↓ここは会社近くの農園。みなさんが良くいく場所です)
とはいえ、街づくりには正解不正解は全くなくて、まだまだ出来ていない事多いと思う。
植木に関しても同じで、植え方選び方色々あった方がいい。専門家?と言われる人でもいろいろ意見はあるだろうが、ようするに緑をソフトととらえることで自由な組み合わせで新しい手法、組み合わせ、使い方が生まれ、今まで無かったニーズが出てくるもんだと思います。
ただ・・・組み合わせは自由だけど失敗すると相当なリスクがあることも同時に考えないといけないので、やはり自分なりのセッティングや新しい取り組みには十分な注意が必要かなと。
以上
<今日の音楽>