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完成

手作業シリーズの完成した集合住宅ですが、いよいよ今月末に引き渡しからの入居が始まっていきます。


最初に依頼を受けたときは、マンションのボリュームだけの状態で、コンセプトやテーマ的なものはボンヤリとしか見えて無かった。担当者と雑談を交えながらヒアリングを進めていくと、何となく想いや拘り、周辺の環境との調和、この場所でアグレッシブな環境づくりに強い思いを感じ取りました。

建築のラフ外構では、必要な緑量を確保し、アプローチを拵えるそんなイメージでしたが、現地周辺の戸建住宅や駅からのアプローチ、前面道路の賑わいを考えると写真のような風景を拵えながら、緑量感と意匠壁で距離感を作りながらも離れないようなものになりました。


(続)手作業による。

いよいよ完成に近づいたマンションプロジェクト。手作業で作る内観もアップしたいのですが、これはまた別の機会に。一先ず外観をブログにしてみます。最初のコンセプトワークの打ち合わせと現地周辺の立地といか環境というか雰囲気の良さに、環境計画のベースはすぐに思いつきました。ファサードの雰囲気をどうすれば、周りの環境に馴染みそして負けない主張が出来るか。毎日出入りするアプローチの向きや視線は大人と子供でどのように変わり、そしてその目線の先の季節感はどのように感じ、香りはどのように室内に入りこむのか?ホールに座った時の感じや外部からの視線、まったく視線を感じないのではなく、程よく歩道を行き交う人の流れをずっと見ていられるような、そんな空間です。難しいことは無くて、マンションでも手の温もりや人の手でしか表現できないような変化を感じられる風景が詰まった環境です。1年通して住むと、このマンション買って良かったと思ってもらえると100%思います。

取り敢えずの写真ですが、また写真は撮影しなおしてアップしますね。


手作業による。

とにかく手間がかかる作業の連続で、現場からは調整調整調整。実作業は相当な労力と時間を使っていただいていると思います。この計画において外部環境も建物内部においても共通なのは手作業を通じて、関わっている人のぬくもりや仕上げの特性をそれぞれの空間に残すという事。本来であればそんな雰囲気は残すべきではなくて、クリアにしていくように仕上げていくと思うのですが、今回のプロジェクトは、とにかく想いを残すために、手作業を徹底しています。当然見えてこないコストも相当だとは思いますが、この雰囲気がずっとそこに残るというのはある意味良い場所にずっと広告を出しているという事と同じだと思っています。話は変わってしまいますが、地場で戸建てプロジェクトを成功させている企業の特徴は、見せる拘りがあると思っています。グレードがイイとか価格が安いとかも特徴だとは思うのですが、継続させるカタチや雰囲気に拘っているところはやっぱり違う。毎回違うカタチもチャレンジとしては面白いですが、全く違うのではなくやっぱりどこか系譜というか継続してカタチをブラッシュアップしていくことで雰囲気や空気感を作っていく。やがてはこの系譜を感じてお客様からの反響やファン層を時間をかけて作る。これが地場の戸建てプロジェクトの成功させる一つの手法。間違った系譜を連続しているプロジェクトは、少しでもはやく立て直し、連鎖を断ち切る必要があり、思い切ったデザイン改修によって会社の価値を改変出来ると信じています。


集合住宅を考える

今、まさに集合住宅の現場が完成に近づいています。

集合住宅の外部環境計画って、必要以上に予算をかけないという場合と逆のパターンとがあります。これは価格帯によるものと地域性によるものが多くて、だいたい??な感じが多い気がします。HIRAMEKIにおける集合住宅の外部環境計画の場合、こだわりを持ったコンセプトマンションの依頼が多く、必然的に緑量やアプローチのギミック、コンセプトを外部で表現する意匠的な側面を求められるケースがあります。今回は、敷地がそれほど広いわけでは無いのですが、建物正面やエントランス空間に豊かな緑を携えた空間を生かし、住まい手や地域に対して平等な環境性を広く展開した「エントランス(小路:こうじ)」を特徴にした環境づくりにしようと考えたものです。

 

都市型の分譲集合住宅では最小限の敷地に最大の容積を確保することが多く、エントランスから建物までの距離感や緑量感や季節感などが蔑にされることがあります。そのような従来のような開発では、集合住宅全体の価値や所有感が低く、景観の持続性や快適性など様々な課題がありました。それらを少しでも解決すれば、敷地をより有効に活用でき、様々なエキストラ空間が作れることから、美しい景観と快適で環境に優しい住まいが出来ると考えました。

 

外部環境のコンセプトは「過剰な設備を作らず、より自然でより雰囲気を感じられる街」。過剰な設備というのは「過美」にならないという事。必要以上に作り込まず、自然な緑や経年によって美しさを重ねて、風景の価値を増していくような概念に基づいて計画しています。人の価値観や趣味趣向は年齢を重ねるごとに変化していくのは当然ですが、一つだけ変わらない価値観が人には存在しますが、それが「自然や風景」を見る審美眼にあたります。子供の頃に見た風景や香りは、大人になっても受け継がれるように風景の価値を、このプロジェクトに存在させることでコンセプトを顕在化しています。

※以下、当社計画したディテールイメージです。


植込み中

絶賛植込み中。緑化基準の最低ラインなんて無視です。もう植えられる限界に挑戦しています。というのは冗談ですけど、基準をクリアしつつも商品としての見栄え、住まい手の所有感を満たすような仕上がりになるように皆さん頑張ってくれています。


明けましておめでとうございます。

webもインスタもあまり更新することなく年末が過ぎ去り、年が明けていました。

明けましておめでとうございます。

2021年の振り返り。

一年間通して、デザインや設計依頼、あと設計監理等の依頼がメインでいつもと変わらぬ一年。ただ、コロナの影響で本当に工事工程が遅れに遅れた。2020年はコロナの影響で業務が停止したり、無くなったり、2021年は実際に作るという段階で資材が遅れたり、入らなかったり、代替品を探したりと。まーまー予定が大きくズレた。

2022年は既に色々なプロジェクトが動きだしています・・・と言いながらも、この仕事は先が読めないんです。突然大きな依頼が来たり、規模は小さくても内容が濃かったり。今年も全てを受け止めて、しっかりと結果を出していきたいと思います。

どうぞ、お気軽にご相談、ご依頼をお待ちしております。

株式会社 HIRAMEKI

※写真は年末に撮った景色です。本文と全然関係ないですが・・・。


小田原へいく

仕事で小田原方面に行くことがあったので行ってきました。「小田原文化財団 江之浦測候所」コロナの影響で敷地内の人数制限を設けているので、予約をして現地へ向かう。生憎の好天で、完全無風の猛暑。絶好の訪問日和。ひとたび歩き始めると噴き出る汗を拭いながら、いくつか写真を携帯電話で撮影してみた。敷地のコンセプトやデザイナー等の情報はここでは割愛して、気になる人はwebを検索してみてください。色々書いてありますが、アート系の場所ってあまり気にせず気軽に行けばよいと思います。とにかく何度も行ったり、様々な場所やアートに触れる回数を増やす方がより良いと。そもそも難しいことは分からない。コンセプトは理解できても、ちょっと小難しいって思う人は、とりあえず余計な情報入れずに予約して行ってみて欲しいと思える場所でした。

住宅や街づくりにあまり関係無いような気がすると思うのですが、意外と気づきは多いです。自然の中に作られているというのも、いわゆる住宅地や街づくりにも通ずるものがあります。何を感じてもらいたいか。何を知ってほしいか。原点とは何か?そんな事を感じる空間です。

↑中と外の連続というか、ある意味隔絶された中という印象。直線は意識を奥へと向かわせる。

↑使われている石材は、計画地周辺の地場産か工事で出土したリサイクルだという。

↑根府川石が大胆にアプローチに使われている。当然バリアフリーでは無い・・・。

↑この先は危ないけれども、防護柵は無い。当たり前だけど。

↑後から知りましたが、この座席はローマの古代劇場の座席ディテールらしいです。

↑クリスタルガラスと懸造(かけづくり)の舞台。熱そう!って思ったけど意外にも問題無し。海に浮いてる感じ。左側のコールテン鋼が突き出たところ。「止め石」が置いてあったけど、誰も気づかない?のでどんどんギリギリまで写真を撮影しにいく。

↑ザ・茶室。何なんでしょうか。この最低限の素材と組み合わせだけこの雰囲気。

↑スギゴケ?コスギコケ?(間違えているかも)は敷地全体に使われていたのですが、結構ダメになってました。

↑井戸蓋。本物の竹で。こうしておかないとい落ち葉が堆積して、井戸水が使えなくなるんです。大きな蓋だと使いにくくて、クルクルっと巻いて必要な部分だけ開くことができ、物置にもなる井戸蓋。

 

↑アートですね。コールテン鋼の錆が自然の風景にも違和感ない・・・って思いきや全てのモノに意味があって季節を知るうえで必要な空間。冬至の朝にだけ現れる神秘的空間アート。

↑管理棟にあった階段を降りてすぐの地窓。良き風景。段差を分散させてるのがポイント。

という所です。

あらゆるところで原始的な工法を使っていたり、日本庭園の作法を使っていたり、非常に面白い空間になってますが、その作法をある程度知ったうえで行った方が良いかもです。

 

※帰りに・・・麦焼処 麦踏に立ち寄り。


コンセプト

集合住宅の仕事について参考資料を作る事があったので、引用。

集合住宅において間取りや空間構成、外観、ランドスケープはどれが欠けても魅力的な企画は出来ません。

なぜ?この雰囲気やコンセプトにしたのか?

コンセプトワークは分かりやすさや明確さ、営業トークの一つや購入者の決め手の一言になる事が多いため企画において後付けではなく納得できる親しみのあるコンセプトが重要といえます。

この言葉から導かれた建物や植物などから生まれる魅力は、広告にも反映しやすく現物との関連性も体感・実感することが出来ることから、一貫した企画コンセプトは魅力的な空間を作るためには、必要不可欠となっています。

ちょっと分かりやすくイメージしたものですが、実際にこのようなものからコンセプトワークして、間取りや細部のデザインを決めていくフックになります。迷った時に何に頼るか?どこに立ち返るか?それがコンセプトであり、大切なキーになってきます。

 


コロナ禍の住宅とは

ちょっと前にもブログ記事にしたのですが、コロナが収まらない今住宅事情はどうなっていくのか?という話。設定として、いわゆる事務系とか室内で済む仕事のようですが、そもそもその大前提として自宅に仕事スペースとして、わざわざ作るのか?不動産事業主として、広くないリビングの片隅にワーキングルームを設定すると、どうなの?という事はあると思います。

たまたまこんな記事見つけました。

※出典元や掲載元は画像参照してください。

 

どうでしょう・・・。

浸透するのでしょうか??在宅勤務とかSOHO的な空間とか。

個人的には特徴的な住宅群があるのは試みとしては良い気がします。

SOHO住宅群とか。

またスゲー特徴的なコンセプト住宅をやってみたいもんです・・・。

 

 

 


夜景を撮る。

大階段のある街の夜景を撮影。アプローチの殆どは階段なので、光が目に入らないように基本は光源にカバーしたり、傘を付けて路面への照射に配慮しています。また、光源を出来る限り小さく、規則性を無くすようにすることで接道側から見上げた時の雰囲気と光害を抑えるように考えています。建物はそれぞれ間取りを敷地形状に合わせて工夫していて、何と言ってもリビングやテラスから視界を邪魔することなく街の夜景を一望できるのが良いです。参考までに・・・。