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8か月後

今年の2月に完成したプロジェクト。事業主の方から写真をお送り頂きました。ファサードの植物がイイ感じに秋を感じさせてくれています。

↑2022年2月撮影(HIRAMEKI撮影)

↑2022年11月撮影 (事業主様撮影)

なんというか。植物の種類は、一般的なものを使っているので、特別な樹形や色味は無いのですが、その普通な感じが堪らない雰囲気を醸し出している。ハーブも大きくなって丁度いい感じです。もう少ししたら剪定など定期メンテナンスも必要かもです。

↑2022年2月撮影(HIRAMEKI撮影)

 

↑2022年11月撮影 (事業主様撮影)


春到来?

世界を震撼させているコロナウィルスによって、生活資材が一時店頭から無くなり未だマスクなども必要な人や場所に行き渡らない状態ですが、実生活ではまだまだ実感が薄く、危機管理意識が低い人間なんだと今更ながら自分に呆れています。自分が出来る予防策をひたすら続ける事以外何も出来ないのですが、この影響が仕事となると一転します。あらゆる資材が入らなくて、変更を余儀なくされたり、あの商品って外国産だったの?なんてものも出てきたりして。一つ一つの問題や課題はとにかく乗り越えていくしか無くて、変に拘り過ぎると完成が遅れたり、一番いいときに売り頃を逃したりと全く良い面がアリマセン。

不動産商品の販売時期って偏りがありそうでなかったり。商品のコンセプトによって「見せ時」ってあると思うんです。演出し過ぎは今どきはダサい感じがしますが、それでも「見せ時」をどこに持っていくのか?は重要ポイントと言えます。

分かりやすく言えばこの時期だと花とか香りとか?緑での「見せ時」のタイミングでしょうか。

花類は分かりやすいし、気分も上がります。ただ、合わせのタイミングが難しいところ。

あと、ヘンテコな新種だと計画している側や事業主側としては珍しいだろ?って言えるけれども、一般ウケはあまりしないです。やっぱり意味とかストーリーとかなんで植えたの?っていう事が重要なんです。ここ最重要。HIRAMEKIの計画では、分かりやすく、意味があって、更にはベーシックな樹種を基本的に使います。子供の頃見たことある色合いや花も使います。道端に植わってるような植物も隠し入れたり・・・。

暮らして数年経って、お友達の分譲住宅と自分の住宅との違いが初めて分かる瞬間ってあるみたいです。それ狙ってるんですけど。

他にも「見せ時」が夜景ならば、単なる夜景を撮影するのではなくて、もう二歩ぐらい踏み込んだ集客を考えるとか。

家の中の一部が「見せ時」?「見せ場」ならそこを徹底的にクローズアップするとか。

住宅の見せ場や見せ方、見せ時って色々だと思うんですが、とにかくコンセプトとそれをクローズアップすることが重要かなって思います。広告になると広く、薄く、全体感が分かることが重要なのかもしれないですが、折角考えて作っても「見せ時」の「見せ方(ここでは広告や販売)」が普通になっちゃうと少々寂しい気もします。

ここが見せ場なら、思い切った広告宣伝もアリです。

 

是非、進行中プロジェクトの事業主様は色々ご相談ください。

 

閃く瞬間もあったり、無かったりしますがやっぱり心に残る物件にしたいじゃないですか。

 

残る物件は、必ず次のお客様を自然に呼んできてくれます。

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※もうすぐ完成物件。

 


図面

図面を書くという仕事なのか?アイディアを表現する仕事なのか?そんな細かい事はどうでもよくって、ひたすらに想いをA3の紙にひたすら表現するのが毎日の日課です。図面を書き始めたのは25年前で、その頃はドラフターに図面を張り付けて手書きで書く方法だった。建築はトレペーで土木系はフィルムだった。青焼きに何度も下書きをして打合せして、図面を書いて完成させるという気が遠くなるような毎日だったけど、図面を書くのは全く苦痛では無かった。そんな手書き暮らしからCADに移行するにはそんなに時間はかからなかった。国土交通省の納品もデジタル化が早かったし、必然的にPCでCADを操作することに。特に気を付けてたのが、僕らはあくまでも造園系の図面だったので完成が美しくないとダメだという事。CADで単純に書くのではなくて、手書きを意識したCAD作図に注意しながら。それと、三次元CADを使用しない事(笑)なぜかって?画面上で立体で見えてしまう映像って、操作する側の人間が完全に創意工夫を失っていると僕は思っています。建築系は三次元化は良いと思いますが、造園の三次元化って。エクステリアのダメなところは、容易に三次元化して何となくデザイン?されている気がしているという錯覚に陥るところ。デザインする側が高さを読み、細部を想像し、建築フォルムとの調整を考え、室内からの見え方を想像する。人間の手触り、感覚、距離感などCAD上には表れないところを敢えて自身で想像しながら図面を書き起こすのが面白い所。そんな面倒なコトをしながら僕は図面を書き起こしています。

その中で、特に人と違う図面の書き方というかアプローチの方法がある。

何となく図面を書く前に当然ラフを書いたり、テキストを起こしたり、イメージの写真を徹底的に収集したりするのは誰でもすることですが、僕はその雰囲気に合う「音楽」を探したりします。

これ・・・どこかで聞かれて「音楽」を探して図面を書くって言ったら、失笑されたことあるんです。

でも自分の中ではすごく重要で、完成から販売会のイメージまで想像しながら図面を書いてます。来場者にこの家で最初に聞いてもらいたい曲ってこんな音楽だよな~っとか。

ちょっと変な図面の書き方ですが、雰囲気に合う音楽を探すっていう奇妙な作業を実はしながら図面を完成させているのが実態です。特段自分が音楽に精通しているわけでもなく、何となく合う曲をYOUTUBEで探したり、手持ちのCDから探したりと地味なんですがピッタリ合う曲を流しながら図面を書くと、新たな発見でより良い方向に図面が変わってたりします。

 

ちなみに、僕は手書きが正解とは思わないです。二次元CADがベストと思ってます。

写真は2月に書いた図面の一部です。


新しい事。

ブログ放置続いてましたが、改心して少しだけ。

まず、少しプロジェクトが完成しているのでWEBのトップに追加してみました。

他にもいくつかあるのですが、十分な写真を揃えてないのでタイミング見て小出しにしていこうかと思います。

 

それと、2/4に新宿でワークショップ(簡易なセミナー)を開催しました。僕ごときに約200名の方が参加していただき、恐縮しっぱなしです。小手先のエクステリアでは無くて、そもそも論的なトコロからどうやって雰囲気や環境づくりを変えていくか?というアプローチを題材にしたパワポを用意しました。古い実績は一切使わず、直近のプロジェクトやそのディテール、雰囲気をどのように作っていったか?その考え方やストーリーを簡易に、そしてカミカミの説明で聞きずらかったハズ。本当にスミマセン。でも1時間の中で結構面白く、アッと気付いた点もあったのではないかと思います。もし、時間あったらここでそのパワポの一部を紹介したいなと思います。時間あれば・・・。

 

そして、実務の方ですが住宅やマンション、不動産の業界自体があまり芳しくない事もあり、無茶苦茶な忙しさは無くなりました。一つ一つのプロジェクトに専念出来ている感がありますが、もう少し忙しくなっても良いのじゃないかと思います。

そんな中、完成したプロジェクトを見ていて一つ考えたことがあります。

住宅販売って?という事。

同じエリアに競合他社のプロジェクトがあるのは特段珍しくない事です。

予め、競合他社のプロジェクトは何となく情報が入ってくるもの。その土地を仕入れた経緯だとか、その場所の歴史だとか。分からないのは開発コンセプトやその経緯、あとは詳細の間取りやスペック、価格だけどもこれらは最終的に情報がオープンになれば分かる事。ただ分からないのはやっぱり開発コンセプトとその経緯だけ。何故分からないのか?それは広告やWEBには触れられていないから?営業マンもソコまで語らないし。分からないから。ただ語れることはみんなWEB等に掲載されている情報だけ。ただ、来場するお客さんとしては、ソコ重要なポイントだと思う。なぜかって?どうしたらこんな風になったのか?どうやって使うのか?どう使えば楽しくなるのか?楽になるのか?耐久性を上げるポイントだとか、車の入れ方だとか笑そう、でもソコ重要。要するに今住宅を買おうとしている人達に強い衝撃を与えるなら、価格やスペック、機能性だけの語りじゃ足りないって事。なぜ?こうなった?こうした?こうすればいい!という事を語る内容と人が必要だと思った。決して営業マン批判をしているわけではアリマセン。自分が来場者だったら何を聞きたいか?この会社から買いたいモノって不動産商品だけじゃないだとおもいます。その思いと、そのお客様の構成や趣味趣向などを読んで、暮らしをいかにイメージさせることが出来るか?そうなった時には、少々駅から遠かろうが、価格が少し高かかろうが、スペックが他社より低かろうが、違いはそんなに無くなってそれ以上にココが自分たちの暮らしにピッタリなものなんだと思ってくれる。

完成したプロジェクトでチョコチョコ思いを語らせてくれる場があれば・・・うち(HIRAMEKI)は結構役立つ営業(サポート)マンだとおもいます。

やっぱり魅力的で美しく、ステキな暮らしが出来そうな空間は簡単には出来ないし、それを求めている人はまだまだ結構いるんだと思います。

スタンダードな商品づくりも必要だとは思いますが、やはり少し語れるモノづくり、商品づくりは事業主として必要なスタンスでは無いかとは思います。新しい事っていうタイトルにしていますが、別に目新しい事では無くて欠落している重要なコトを是非とも重要視してほしいとの願いです。安直さって見抜かれてます。結局買いたたかれ利益が残らない。ゆえに戸建て事業がダメだってことになったりします。個人的には全然この戸建プロジェクトでバンバン作って、企業価値を高めることは簡単では無いけど、まだまだドンドン行ける事業であることは確信しています。家が余る時代が来るとか言われていますが、日本人はきれい好きで新しいもの好きな気質です。シッカリとした不動産商品を作れば、そこに価値を感じてくれる人は多く中古住宅なんかよりも利益もブランドも作れると思います。


ターゲットインサイト

普段私たちがデザイン関与している主なプロジェクトはいわゆる「建売」住宅だ。

建売といっても土地+家付住宅で、地方と首都圏では同じものでも価格が随分差異があるのは当然。

ただ、価格帯という表現で一括りに考えると大体2000万円台後半から6000万円台後半あたりが主な建売住宅の価格帯と言える。

前にも書いたけど家のボリューム感(広さ、大きさ)は、日本中どこも似たり寄ったりで平均30坪が多い。あとは土地の広さと坪単価によって総額が決まる。当たり前だ。

当然、地価の安い場所へ行けばだだっ広く、都会に向かうほど狭くなっていくが、事業主としては、だだっ広い土地で建売なんていうプロジェクトはやりたくないはずである。(理由察してください)
何が言いたいかといえば、住宅を購入しようとするターゲット層は、大きく分けて3層と考えています。(勝手に思ってるだけです)①街(開発地)の雰囲気を買う人。②趣味の空間を買う人。③一戸建てを買う人。

①の街の雰囲気を買う人というのは、環境を買う人という意味です。環境というのは緑とか外構とかっていう意味だけではなく、主にはどんな購入者が住むか(買うか)ある程度想定がつく街(プロジェクト)、いわゆるステータスとして買えるような街ということ。簡単に言うと億越えやそれに近いの夢のような?建売住宅である。このような価格帯を購入できる人達は、住宅の立地、建物スペック、外構や雰囲気、駐車場サイズや台数といった詳細な事以外に、この街にどんな人が住まうか?お隣さんがどういった人が来るか?という事も同時に気になるので、ある程度価格帯が高いということは、同じようなステータスの人たちが住むと想定される高価格帯物件というのは、雰囲気やスペック以外のお金で買えない雰囲気を積極的に購入するという感じと考えています。

では、次の②趣味の空間を買う人。この層は殆どが注文住宅に向かっていきがちですが、最近では建売プロジェクトの中にも面白い趣味趣向を取り入れた物件が多くあります。最近よく見かけるのがサーファーズハウス的な住宅。ただ、この手の人たちの殆どは徹底的に拘って住宅づくりを目指す人が多いので、半端な企画商品であると見切られることが多く、ゆえに企画者側(事業主)が相当な熱意が無いと厳しい商品になってしまう事が多々見受けられる。最終的にコストがかかった趣味趣向住宅は、安易に値引きされ結局ハイリスクローリターンなものとなるし、事業主のブランドにも傷がついてしまうことも多い。HIRAMEKIでもいくつかこの趣味趣向が強めの建売プロジェクトを行ったことがあるのですが、この場合のキーとしては余白を残すということ。完璧な趣味趣向住宅を建売住宅に求めない事です。ベースだけシッカリつくり、あとは時間をかけて傷や汚れ、カスタムして時間の経過を楽しむ自分たちの理想を求めていくことができるように余白を作ってあげるという点。

で・・・最後に③一戸建てを買う人。これは読んで字のごとく家を買う人。自分たちが買える予算から逆算して、それに見合う住宅を探すこと。普通の人はここから家づくりを考えるのですが、思わぬ落とし穴が色々出てくるのです。折角の住宅購入後にあれもしたい!これもしたい!って考えながら住宅選びをしていくものなんですが、実際購入して思うことは最初に書いた①と②の真逆の事が起きるわけです。余地がない完成され過ぎた③建売は面白みが少なく、一般的な暮らし?を想定したその充実っぷりが逆に邪魔になったりと。③は③なりのコンセプトやテーマを明確化して、それに合わせてスペックや室内の立体感、仕上げを考えるのがルールかなと。

そして、今はその①~③を上手くミックスさせたりオーバーラップさせたりしてプロジェクトを進めていくわけなんですが、明確にターゲットを絞るという行為自体が事業主としては危険な香りがする案件となるみたいで躊躇されることが多いようですが、実際購入者側として考えると「こんの物件の良さは?」と問われたときに、そのターゲットやコンセプトが明確に空間に表れて、ライフスタイルなどに反映されるとお得感やほかに無い住宅として購入したいと思うわけですが、半端だと①~②を目指していたのに、購入者側からは③のような扱いを受けてしまったりするわけです。いずれにしてもプロジェクトの最初の段階である程度明確なコンセプトワークが必要で、そのコンセプトに向かってすべての関係者が最後まで売り切ってしまうまで突き進む必要があるのかなと思っています。意外と・・・これが途中で挫折してしまう事が多いんです。

 

という・・・今回はターゲットインサイトというかコンセプトワークの必要性についてでした。

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2019年最初のブログ。

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

正月早々ですが、なんとブログを5月から更新していないという事態。
更新していない事を知りながらも、この内容の無いブログにアクセスが多くビックリです。チョットした近況はインスタにアップする方が手軽でブログ更新を怠ってきたことを反省しています。

とはいえ、毎年この時期はブログを毎日更新したい!と思うのですが、なかなか現実は厳しい。この際、仕事以外のネタまでアップしようかと2019年は考えています。まーほとんどブログに興味を示す人は居ないと思うのですが年始に2018年~2019年の仕事についてダラダラと何回かに分けてアップしていこうかと思います。

2018年に仕事を受けていく中で感じた事。

本当に様々なプロジェクトにかかわる事が多くなり、その仕事の内容が多岐に渡る事で一体何をコアな仕事としているか?がボヤっとしていたことがあります。クライアントからの相談とか雑談をしていると、あれもこれも、それも依頼されることがあり、自分やネットワークを通じて一つのプロジェクトを進めていくのですが、本当に微細なことから物凄い大きな内容まで・・・これがクライアントにとって非常に依頼しにくい状態を生んでいるような気もしています。

そんなことを考えながら、今一度次のような事を考えてみることにしてみます。

・HIRAMEKIのコンセプト

・業務の内容

・違い

・グッドデザイン

・2018年の仕事

・これからの仕事

・重松の事?などなど

簡単に言うと、会社概要の詳細版?みたいな感じです。

新しいクライアント様からの依頼や相談メールが多く、その対応でなんでもできる!というと逆に何を依頼するのがベストでコストも最小限に抑えられるか?などが分からなくなってしまっているのではないかと思います。当然ながらいつもお付き合いさせて頂いているクライアント様は、資料をメールでポンと!見積から打合せ、現地の管理、施工業者との綿密な打ち合わせからの完成まで一連の流れやコストをかけるメリットなどを感じてもらっているのですが、やはり初めての業務以来の場合は、少し躊躇する場面が少なくないような気がしています。

そこで、数回に分けて今一度会社概要というか説明、HIRAMEKIで何ができるか?不動産商品企画で今何を重視するのがベストなのか?自分なりに考えてみたいと思います。

 


Practical

会社名は閃きだけど、そんな突発的に閃くことはまず無い。汗

ネットでそれっぽい情報を探すことは簡単にできる時代だけど、プラクティカルなネタは昔の風景や歴史、時間や季節に隠されていると思っているけど、たまに工業製品からディテールを考えたりもします。なんだか分からないけど、そんな風にディテールを考えたりもします。

面白い考え方は、コンセプトを決めるとその風景に合う曲を探したり、その曲から連想させるディテールを逆追いで考えたり。考え方や発想の仕方は人それぞれだと思います。

 

そんな中、春の京都でちょっとした取材と時間を見つけて過去や街にあふれるプラティカルなネタを収集。参考までにブログへアップです。

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↑以前、日本庭園を読む方法を著名な方に教えてもらったことがあり、作庭の意味を読み解き理解することの大切さを痛感している。なんちゃって日本庭園は誰にでも提案できるけど、本質が理解できれば、日本庭園ディテールを現在の街づくりにコンバージョンできることも多い。

 

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↑京都でアオサギ。縁起の良い風景。

 

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↑桜はまだまだ。柳が揺れる風景は暖簾やカーテン、フレームのような効果。

 

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以上。

<今日の音楽>

さらば青春

 


インスタグラム

54年ぶり?に関東地方で雪が積もったその日に、今更ながらインスタグラムを始めました。

実績写真があまりにも見にくいので、当面の間インスタグラムで過去のプロジェクト写真や美しい景色や草花、木々などの写真をアップしてみようと思います。当然、宣伝広告も兼ねてですが・・・。HIRAMEKIでは、現場が始まる前から完成までの写真は当然撮影していくのですが、完成後の数年間は季節ごとにそれぞれ異なる風景の写真を撮りためています。それは、完成時が一番美しいという瞬間を切り取るのではなく、時間経過とともに変わっていく真実の姿を記録することが今の不動産業界に少し足りていないような気がしているから・・・。設備や機能的なアフターフォローも必要ですが、風景や季節のイベントなど暮らしの気分を盛り上げるようなサポートも必要なのではないかな?と思っています。

キッカケがあれば、そのような地道なブランドサポートもお受けすることが出来ます。

とにかく、作って終了な時代は終わっていて、誰も望んでいません。プロスポーツにあるようなファンサービスを各戸で展開していく時代になっているような気がします。

 

https://www.instagram.com/hira_meki/

実績写真などは掲載している写真の抜粋なので、目新しさはありませんのでご了承ください。

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<今日の音楽>

You Are The Sunshine Of My Life


Borough of Brooklyn

6月1~7日まで不在にしていました。期間中お待たせしているお仕事をいま・・・鋭意作業を行っています。(スミマセン)

さて、行き先はブルックリン。メインのお仕事とちょっとした取材と視察を兼ねて。成田からJALでJFK空港、TAXIで目的地到着後にすぐお仕事をこなし、HOTELでは夜な夜な日本の仕事とメールをやり取りするという強硬スケジュール。

それでも合間をみて視察したかった場所を(旅の友=)IPAD片手に粛々と。

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↑素材の切り替え、中と外の緑の使い分けが面白い。

 

 

仕事でよく聞かれるのが、どういう物件?!を視察するんですか?と・・・。

普通に考えれば、海外の住宅事情や街並み、有名な建築などを視察していくのがベターだと思います。それはそれでよいことで、実際数年前までそのような場所を視察してましたが、実際それが役立ったか?と言われればそうでもないかな。

個人的には、海外の住宅トレンドを追いかけるよりも、街に溢れるアイディアや風景、空気感、時代などのトレンドを追いかけたほうが、絶対役立つし、今やこれからをinsightできるのではないかと考えています。

海外の街並みや各国の風景、風土を持ち込んだ街並みは、やっぱり模倣であり、模倣するならばめちゃくちゃリアル&細部まで模倣するもしくは、デザイナーがもっとアレンジした形で作りこみたいところ。結局、中途半端なコピーは単なるコピーであり、その時は良いかもだけど時間が経つと絶対どーなの?って思うようになるような気がする。個人的な意見です・・・汗(批判ではありません)

まー。模倣ならまだいいけど、これなに?っていうのも世の中には多いし。

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↑中高木の使い方、グラウンドカバー類の植え方とセレクトが面白い。

 

ネットでパチパチっとキーワードで画像検索すれば、様々な参考図や写真は出てくるけど、やっぱり実際に感じるのとは大きく違うと思う。作る側のアティチュードとしても、無理しても行くべきだと思ってる。緑のセレクトもいろいろ失敗することもあるけれど、実際自分が植えたり、触ったりすることのない人が図鑑見てセレクトしたり、植える場所決めたりするのって、ちょっと違う。

商業施設のように一過性で、ブランドを表現するものであればいいけど、住宅や街並みは一生住むものだから、テキトーな感じではちょっと悲しい。

過去の風景ではなく、今、これからの風景を作る新しい時季の作り方は、今の町から直感的に感じ取り、自分でそれを理解し、再構築するしかない。だからこそ、そーいう新しい風景づくりの過程には批判もあり、完成すると他と違うので、さらに批判する。これからの風景や未来を作っているので、見たことないものに拒絶反応する人も多い。まーまー仕方ないことで、そーいう人も多いという現実。周りと違う、人と違うことが嫌な人もいれば、そーでもない人もいる。批判も必要だけど、やっぱりいろいろ挑戦しないといけない時期に来ているんだと・・・思う。

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↑舗装がまーまー面白い。

 

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↑アメリカという雰囲気が出ているピンオークがなかなかよい。

 

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↑ここ衝撃的な恰好良さのローカルコーヒーショップ。シビレル。あらゆる素材と組み合わせ。塗装加工とマジビンテージの使い分け・・・ショップとしてのゾーニング、到着感、そして味まで。日本には無いな~。

 

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↑ここで何をしているのか一目で分かる・・・なかなかである。

とまー。。。まだまだ素材写真はあるんですが・・・

やっぱり行くべきですよ。そして直感ですよ。新しく考えることですよ。前進です・・・。

理解ある事業主様およびご担当者様からのご連絡をお待ち申し上げております。販売や事業に支障のない範囲で、商品作りに役立てて行ければと思っています。

<今日の音楽>

week end


kn-project

低層マンションの外部環境デザインとホールデザインのサポート。

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■概要

高層マンションは、建築本体のボリュームがありその存在感が非常に大きいため周辺環境を巻き込んだアーバンスケールの視点で環境づくりをする必要がある。特に、建物周辺に植える植物は建築の存在感に負けないよう可能な限りより大きな緑を植栽することが求められるケースが多く、それゆえに緑が遠くの存在に感じてしまいがちになる。一方、今回の計画地は低層マンションで、高層と比較すると全てにおいてスケールダウンするため良い意味でヒューマンスケールな空間であるといえる。ヒューマンスケールの空間を作るということは、住まい手の感覚として五感に通ずる感覚が必要になる。マンションの外部環境を単純に緑豊かな空間にするだけでは、ヒューマンスケールは作れない。五感で感じられる考えられた環境づくりが必要である。限られた敷地の中に建物と緑地を設け、その緑地には駅に向かう人が気持よいと思える風景を作ることで、既存の街並みと調和・連携が生まれるプロジェクトを目指し、このプロジェクトを通して美しい風景や街並みを作り、そして住まい手によって育んで行くことで「美しく住まう。風景に価値を感じる街」ということが周辺に広がり、優れた街並みを作るフラッグシップモデルとしたいと考えています。

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■コンセプト
外部環境は、ヒューマンスケールをキーワードに、【五感で味わう環境】がそこにあるをコンセプトにしています。

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■ストーリー
3層の低層マンション、限られた住まい手だけの空間、五感で味わう環境が1つの完結した街と捉える。
この街には、五感で味わう環境があり、それらは緑で構成されている。ファサードには、野山のような雑木が趣があり、低層マンションの足元を緑で覆い尽くしている。住まい手を迎え入れるエントランスには、その野山の雑木を切り取った植え込みが鎮座している。この街(マンション)の木々は、思わず触ったり、部屋から眺めたり、木々の果実を食したり、風を切る音を聞き天気を知ったり、風によって運ばれる香りで季節の到来を感じたりと住まいの中にある季節感をシンプルに表現している。

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■ファサード
端正な建築フォルムに合わせて、シンボルツリーをアオダモ(H=4.0、落葉、株立)とした。アオダモは、樹形が美しく非常に希少性がある雑木植栽です。ファサードの足元を構成する植栽は、様々な雑木植栽で構成されており、モミジ類(ヤマモミジ、コハウチワカエデ)や香り豊かな木々(ロウバイ、カラタネオガタマ)を中心とした優しい株立の植栽が群をなし「野山」のような趣を湛えています。窓を開放すれば、自然な風景と火山岩の苔生した景観とともに緑の香りが部屋を抜け、上品な空間と快適性を取り入れることが出来ます。
特に、季節の香り(ロウバイ(2~3月)→ジンチョウゲ(3~4月)→カラタネオガタマ(5~6月)→クチナシ(6~7月)→キンモクセイ(9~10月)など季節に合わせた香りが特徴で、香りの記憶は視覚や触覚の記憶よりも、より感情をともなう記憶、当時のドキドキやワクワクなどまで思い出すことが多く、故郷や原風景としての香りの記憶として深く住み手の心に沁みわたるようデザインされている。

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■エントランスホール
エントランスホールの植栽は、住まい手にとっては、毎日通るエントランスであり、お客様にとっては住み手のアイデンティティを知ることとなる為、ファサードの植栽群を切り取ったような小さな森を形成し、一つの群となる雑木植栽群になっています。メインツリーは、ソヨゴ(H=4.0m、常緑、株立)とヤマモミジ(H=3.5m、落葉、株立)を対に植栽し、それらを引き立てるサブツリーとして、ハイノキ、クマシデなどの小型雑木植栽をセレクトしています。足元にはベニシダ、フッキソウ、フイリフッキソウなどが季節の彩りを添えてくれ、このエントランスホールに情緒感ある繊細な季節感を創り出すことを目指しています。

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■アプローチ
五感を味わう環境として、1階に住む人だけが味わえる見る、香る、触る、食べる、聞くをすべて備わった特別な空間。単なる植栽群では無く、そのに植えられている木々すべてに五感で味わう環境というコンセプトが表現されている。有機的な樹種を積極的に植えるが省スペースであるため歩行空間を十分に確保できるように樹形は直立を保ち、葉張が広がらない樹種とする。また、北側に位置するため地温が低い箇所を好み、且つ耐陰性の高いシャラ、ヒメシャラ、アオダモ、クロモジ、ハイノキ、クマシデを効果的に植栽する。
アクセントとしてのモミジ類や香りのジンチョウゲ、キンモクセイなど様々な五感を刺激する仕掛けがある。

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■意匠ウォール
ファサードの意匠ウォールは杉板の不規則な断面模様を模ったもので、雑木植栽と相まって目で見ても楽しく、そして良く観察すると一枚一枚すべて違う模様が、均一性のあるマンションの中で一つ不均一という曖昧性が住み手のアイデンティテーを表現しているものと言える。夜間はライティング照明によって、その不均一性のある凹凸感が浮き上がり、ウォール自体が間接照明の役割と果たし、防犯面にも配慮している。建物の一部にもこの意匠を取り入れ、ぬくもりある木調を取り入れつつ、自然石との調和を図り、安定感のある空間になっている。

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結局のところ、まったく同じ植物を使ってもデザイナーや植える人の手によって大きく異なる。そこにはコンセプトや明快な考えが無いことが大きな理由で、例えコンセプトを設定していても作り手にまで浸透していなかったり、そのコンセプト自体に意味を感じられないと結局は、なんとなくな・・・模倣になるだけで、全くそういうプロジェクトはオモテ面だけを作り込んだ、深みが無い面白みに欠けるプロジェクトになってしまう。

 

<今日の音楽>

Sweet memories