新しい施設が完成

今年一番最初に完成したプロジェクトで、基本計画から実に3年を要した企画になります。

僕が設計するときに考えることは、本当に様々な事象をイメージを繰り返してコンセプトワークを行うのですが、今回は意外と早い段階から事業主とのイメージ擦り合わせができ、基本計画まではスムーズに進みました。ところが実施設計段階になると、様々な法令や基準にぶつかりながら、あらゆるプロフェッショナルな方々に助けて頂き、何度も打合せを重ねて完成しました。また、施工業者も相当なタイトスケジュールの中、なんとか竣工まで漕ぎつけられたのも流石の一言だと言えます。

今回のプロジェクトは、施設の移転で規模がグッとコンパクトになりましたが、その中でも賑わいやイベントスペースの確保、様々なイベントに対応した空間、イベントをしていないときの利用、空間利用だけで様々な条件を考えました。実際の商品である建物をどう見せるか?公平な環境や立地を作り、来場するお客様にしっかりと商品を見定めてもらうための配置や平等な環境計画など、本当に簡単に絵を描いているようですけど、実に難しい内容が多かった。この計画をする前に最近の同一施設をリサーチを強烈に行い、ダメなトコロを列挙し今回の計画に役立てました。

施設名やゾーン名なども新たに作り、コンセプトを明確に伝える手法で新しくネーミングを作ったり設計からいろいろのことに携われることに新鮮さのあるプロジェクトです。

正月にオープンしたばかりなので、これから運営が大変かと思うのですが一先ず完成したことで、昨年から引きずってた責任が少し軽くなった気がします。

最後に、単調にゾーニングや広場を作るのは簡単なんですが、そこに意味が無ければ単なる不遜な場となり、結局や魅力や空間としてのチカラが足りなくて衰退してしまう。極論、美しくなくても魅力がある場だと人が集まり、賑わい、活力のある空間から施設自体が長く続く。空間を作るという事を施設を多面的に見ることで小さくてもファンクショナルでエモーショナルなシーンを作ることが可能だと思う。でも、できれば美しく、クリーンな魅力ある空間を作りたい・・・。

今回の壁の意味、その高さ、配置、ステージの向きと配置、動線、プランターの並び、大きさ、色、配置、高低差のある空間、群衆のはけ方、安全性の確保、照明の位置、サイズ、照度、すべてのディテールの耐久性など実際使うと価値のある空間が完成したと必ず実感できるます。この空間の魅力を集客パワーに変えて、施設として長く愛される場となる事を願います。

 

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